2008年11月17日

あなただけに歌ってあげる 醜悪で美しく…ソロモンの指輪/マリポーサの花


あれえ、なんだかひさしぶり。
ブエノスアイレスまで行けませんでした…青年館が遠かったなあ。

ひーらぎさんとしなちゃんのラストデイを見送ってまいりました。

あと肉食属性のシマウマもみおさめだったのでね!
おとづきけいちゃんに向かって歯をむいているのですあのシマウマ。

退団者の同期ということでおとのんを発見、「好きですー!」と叫びました(もちろん心の中で)。
舞台とかやらんのだろうか…あの笑顔、あの歌、また舞台で見たい…

 


ソロモンの指輪は、まさに醜悪で美しい。

女性が男性を演じ、女性も男性もびっくりするようなメイクをするタカラヅカ。
それが舞台の上で幻想をまとって脳内に美しいかたちで張り付く。
その幻想が多くのひとを夢中にさせているのだと思います。

今回のショーは、タカラヅカという幻想的な美しさの幻想を剥ぎ取って「本当は美しくなんかないだろう、不気味だろう?」と問いかけているようなショーでした。
舞台ごと幻想で包み込むのがタカラヅカだと思いますが、おぎたせんせいは、舞台上で幻想を剥ぎ取ったりかぶせたりを見せる。

幻想の向こうにあるものは、見たいけど見たくないもの。
それをチラ見させるのがおぎたせんせいの手法で、見たい気持ちが大きい人には支持され、見たくない気持ちが大きい人には敬遠される舞台だったように思います。

ただ、幻想も含めて“タカラヅカ”なのだとすれば、幻想を演出の道具にするようになったおぎたせんせいはタカラヅカを卒業してしかるべきだったのかもしれない。
これから幻想のない世界で幻想を紡いでいかねばならないわけで、前途を応援したいと思います。


芝居は…何度も見るにはきつかったなあ個人的に。
戦闘シーンが真ん中くらいにあったら中盤がダレ場的にならなくて済んだのかもしれない。

ほぼ会話だけで成り立っているため小説の朗読を見ているようなのですが、それでも人をひきつけるのは役者達の力量なんだと思うけれど…せっかくの役者揃いの雪組でもったいない。


まさつかせんせいはこいけせんせいと対極にあるなあと思います。
お互いの話を聞いてないに違いないと思わせるような会話を平気で書くこいけせんせいですが、群衆のパワーを演出するのがうまい。
何かを変えようとする有象無象の小さな意志が集約されたパワーというのは大きく、そしてカタルシスをうむものだと思います。
それが分かっているから、こいけせんせいはエリザやスカピンでそういう場面を挟んでいっているのだと思います。

逆に会話だらけで、群集ほったらかしになるまさつかせんせい。
しかも、その群集から数人を抽出して描くので、パワーはどうしても弱まり、大舞台向きでなくなってしまう。
リアルを追求した結果、はったりがなくなったというか。


そしてわたしが雪組を好きなのは、あいはらみかちゃんがいる以外に、あやぶきまおたんの存在が大きいのだと今日改めて実感。
あやぶきまおたんはダンスにブレがないなあと思います。
いつも下ろしたての服みたいにピシッとしていてホレボレします(多くの人は長く踊っているとからだに馴染んで良くも悪くも“自分仕様”になるのに)。
お歌もとってもうまい。
そして、ソロよりも誰かと歌っている時の方がうまさが際立つ気がします。
水さんの声に厚みが増す時、おとづきけいちゃんの歌の深みが増す時、必ずあやぶきまおたんが一緒に歌っている。

かつてうちの姫様の声にも寄り添っていたあの声。
雪組でも真価を発揮しまくっているのを見て切ないやら嬉しいやら。


退団者ふたりもキラキラしてた。
ショーで、ひーらぎさんとしなちゃんが銀橋を渡るシーンでは、渡り始めてから渡り終るまで拍手が鳴り止みませんでした。
それが彼女らの10年間の舞台生活に対するおきゃくさんの答えだったのだなあと思いました。

挨拶もふたりとも立派だったし、水さんは相変わらずすごく面白い人だった。
大劇では驚くほど流暢な司会をしていた組長さんが、今日は何度か噛んでいた(そして動揺していた)。
組長さんも水さんもふたりをすごくかわいがっていたんだなと思った。

水さんたらすごくラフ〜な挨拶で、宇宙規模の話題になってみたり「君達がいなくなるのは痛手なんだよホントニ!」と退団者たちの肩を叩いたりしてました。
姫様は明後日の方向へ暴走していたけど、水さんは分かりやすく暴走しているというか、姫様が迷走なら水さんは行き過ぎてるというか。
去年のTCAの時の100倍くらいリラックスしてた…そういう分かりやすさも好きです。
ていうかタカラヅカの舞台を見るたびに姫様に会いたくってしかたなくなるので、誰かどうにかしてください。ホントニモー
posted by 海野モノトモ at 02:31| Comment(0) | TrackBack(0) | 雪組 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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