2008年11月26日

五月雨 小夜月 欣求浄土…月組夢の浮橋/Apasionado!!



お休みを取ってルーナ先輩と大阪へ観劇旅行。
文楽&月組公演です。


すっごく楽しみにしたので、案の定雨でした…そんなもんですよあめおんなたち。


文楽は宿題。
素晴らしかったなあ廿四孝!

そして夜はモンハン三昧で、次の日は月組。



大学時代に橋姫から変体仮名で読まされたという少々しょっぱ苦いおもひでを抱えつつ、せなじゅんがじゅりあの息子できりやんがいちかの息子だというので(まだ頭の中はあさき…)、楽しみにしておりました。


主人公に薫ではなく匂宮を持ってきたということは、大野先生はアテガキする気満々なんだな、と思ったり(薫…じゃないものせなじゅんは)。

 


そんななか、薫から「あなたは本気になったことがあるのですか」とか「あなたは隠し事をしてないのですか」とか言われる匂宮でした…(台詞は不正確ですが)

せなじゅんは今でももう充分とっても素敵なんですが、常々なんか隠しているけれど実はその先があるような、本当はもっともっと素敵なんじゃないかと思ってしまう瞬間が私はあるのです。
そのせいか、大野先生のせなじゅんへのメッセージがこのへんにあるんじゃないのかといらぬ邪推をしてしまった。


そして物語は、素敵なシーンなどはきら星のごとくあるわけですが…もどかしさも募るばかりであり。
宇宙にもいかずすだまちゃんもいない…そう、あさきのトンデモな所はまったくない、平らに見れば正統派平安物のようでもありますが、ある意味でトンデモな感じだった…。


大野先生の描く人物は他者への気持ちのこぼしかたが美しいので、三角関係にスポットを当てて書けばよかったのに。
しかしそれは大野先生のオタク心が許さなかったのか、恋と政治を縦糸横糸に据えてしまったそのバランスの悪さよ…。


確かに源氏物語は恋模様が軸になっているとはいえ政治のことが色濃く描かれているし、そういうオトナの事情によって咲く恋散る恋あまたありますけれども。
しかしいかんせん、物足りない。


匂宮の浮舟への気持ちの移ろい、薫の浮舟への想い、そしてなにより匂宮と薫の関係が…物足りない。
もっと見たい…もどかしいくらいだよ本当に!


特に匂宮と薫の愛憎綯交ぜのやり取りをもっとたんと見たいってば!(男同士のやりとり大得意のクセに…大野先生ったら)


兄妹みたいに育った子供三人がやがて男と女になり、オトナの事情に縛られ、思慕を凌駕する色欲に溺れ、それでも思慕を交わしたあの頃を壊したくないとも思い、それぞれががんじがらめになる。

だからこそ“思い通りに生きてるひとなんていない”というあいっこの言葉が生きてくるのだと思うし、ラストで焼けつく石の様な持っていきようのない想いをそれぞれが飲み込み、これからの時間を過ごしていく…というカタルシスに届くのではと思うのです。

現状、政治向きの話が三人の人間関係を薄めてしまっていて、そこまで届かず。
政治の話、階級、呼び名などは必要だとは思いますが、必要以上に入っている…(匂宮や薫のヨメの存在を見ないフリする潔さはあるのになあ大野先生…)。


正に策士策に溺れるというか、オタク萌えに溺れる的な感じもあった。
お前が詳しいのは分かった!お前が官職萌えなのもわかった!
でもその萌えを買いに来たのではないのだお客様は。

世の中のオタクは、トモダチと萌えを共通したくて、この萌えのステキさを伝えるスキルを身につけるのだといいますが、先生はそのスキルが欠けている気がする…もしかしてトモダチが…いな…ゲフンゲフン。


客がみんな国文学科卒で、歌劇とプログラムを必携していると思ったら大間違いですよー。


そして、美しく古いにほんごの使いこなしは草野先生や柴田先生に一日の長ありといった感じでありました。
生きている年数と生きてきた時代が違うか(草野先生が頑張って若作りするととたんにアレなのと一緒だ…)。

あさきの主題歌、古語を並べるだけで情感をかもし出す草野先生に対し、古語の単語を抽出して現代文に投げ込んだような歌の今作。
和風ビジュアル系バンドの歌みたいな…美しいけれど伝わることは単語数の割に少なめだと思う…。

役者さんたちのことに関しては二回目の観劇の時に…(力尽きた)。


ショーのせなじゅんはギャグ漫画みたいにかっこよかった(すごくかっこよかったってことです)。
ひとりでソファに座ってせり下がるところとか、いやもうほんとうに!

あいっこ(←おとめ申告のあだ名!かわいいのでそう呼ぶ!)は赤が似合うなあ!
中詰め(かな?)の赤いパンタロンぽい衣装で、羽にバラがあしらってあったりしてさいこうだった!
全編でスパニッシュのおてんば娘風でブイブイ言わせててどうしようもなく目がいく感じだった〜!


あと、なんか色々思うところ(しかも邪推)もあった…赤い獣的なとことか(ルーナ先輩はせなじゅん達を見て海辺+甲殻っぽい鎧+赤→蟹の精?とトンデモイメージを展開)。

藤井先生のショーにしてはシックでしたが、せなじゅんに藤井先生お得意のカツラの呪いが…
 


芝居のオマケ独り言。
ひげなしのばんさんを初めて見て、何つーかときめいたり!
なんとも色気のある中年といった感じでうっとりした。

そして“美しい傀儡”という言葉に、わたしの大好きな源氏の君の昇天シーンを思い出してぐっと来たりして。
紫の上を失って抜け殻のようになった源氏の君の魂が自らの葬送の舞とすれ違い、昇天する瞬間にふと生気を取り戻して今までの生をいとおしく思うあのお姿…が!

………だって姫様ファンだもの。
posted by 海野モノトモ at 01:41| Comment(0) | TrackBack(0) | 月組 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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