2009年03月05日

悪い人たちがやってきて みんなを殺した…マルグリット


理由なんて簡単さ そこに弱い人たちがいたから


ということで、梅芸マルグリット初観劇☆

アクトって音響がよくなかったんだなーと身をもって知りました。
姫様の声の透明度とふくらみが段違いであります。

姫様が進化したのかもしれないけどもね!
多分両方!

 


いつものごとくネタバレです。

 

マルグリットが歌わなくなったわけをぼんやり考えてました。
だって昨日のトークショーでご想像にお任せします的なことを言っていたので。

歌手になりたかった少女が、夢を叶え、浮名を流しながら華やかな生活をしていた。
歌わなくなったのはそう昔のことではなく(ちょっと前のチャリティーコンサートなどでは歌っていたわけだし)、歌わなくなった“事情”はつい最近発生している。
そう考えるとその事情とは、オットー(ドイツ軍人)との出会いだったのでは、と思います。
マルグリットの歌を聴いて彼女に夢中になったオットーがマルグリットに愛人契約をもちかけ、オットーの誘いを断れなくなった時、彼女は歌うのをやめ、オットーの愛人になった。
それがマルグリットの言う“自分の選択に伴う結果を受け入れる”ということであり、だからこそオットーの死後、歌う仕事が欲しがったのだと思ったり思わなかったり。

ま、真実は藪の中であります(ていうか姫様のマル秘おいたちノートには書いてあるらしい)。


そしてオットー。
冒頭のパーティーの場面で、よっぱらったマルグリットにプレゼントを渡すと、彼女が本当に喜ぶので(「お行儀よくしなくちゃね」がまた大好きであります)それまでは苦虫を噛み潰したような顔をしていたオットーがはにかむような、誇らしげな顔で笑う。
モノでしか彼女をつなぎとめられない不器用さと、それを自分でもおろかであると思っているにもかかわらず、彼女の笑顔ひとつで報われてしまうほど彼女にほれ込んでいるダメ男。
かわいいやらかわいそうやら。

そして、寝室で真摯にかきくどくオットーをスルーして、マルグリットはガソリンの配給券を頼む。
それは多分フランス式のはぐらかしであり“NO”なわけですが、きまじめなオットーは自分の誠意を欲で踏みにじられたと思う。
頭に血が上ったオットーに商売女といわれて壁に押し付けられたとき、アクトのマルグリットはものっすごい拒否っぷりで、背けた顔に怒りすらにじんでいたのですが、今日はすごく哀しそうな、戸惑ったような顔をしていました。

このまま出て行けといわれたら出て行くしかない状況で、それでもオットーを拒んでいる覚悟みたいなものがありました。

次の日、公園でさよなら、って言いに来たと言った時のマルグリットは、アクトでは本当に覚悟を決めてサヨナラのつもりで来たようにも見えたのですが、大阪ではサヨナラしたくないことは明らかなのに、大人の事情という大きな壁を作って大人の笑顔でアルマンの目を見て言いました。
後者の方が、アルマン的には諦めきれないと思います…。


そして、姫様的にはなにしろ2幕が圧巻なわけです。

アルマンに手紙を書かされているシーンの歌が、劇場を突き破るかと思った…。
そして、白い衣装になった時に至っては、あれ…こんなにきれいだった…っけ?ってくらいきれいでした。
…ひいきめじゃなく!……たぶん…。


鏡を見ながら、自分は何をしてしまったの、と自問。
オットーの動向をレジスタンスにリークしたことを悔いている。
アルマンを無くした今、オットーまで手放してしまえば自分は生活も恋も手元に残らない。
でも、自分の選択に伴う答えは受け入れるべき、と考えているマルグリットは、偽りの手紙をアルマンに出したということ、恋を捨てて恋しい人の命を守ったこと、それらの結果を全て受け入れようとしたのだと思います。
誕生日にもらったネックレスをつけていくのは、マルグリットなりの誠意なのかもしれません。
大晦日のパーティーでアルマンと出会うシーンの、マルグリットとアルマンと、そしてオットーのやりとりが、アクトよりも長く鮮明になっていてよかったなーと思いました(アクトでは三人三様混乱しているうちに終ったみたいなかんじだったから)。


何故こんなことにの歌は、死ぬ時よりも劇的にかんじることすらあります。
アルマンに繰り返し言っていたであろう「戦争が終わればオットーもいなくなる」という言葉。
オットーはいなくなったけれど、アルマンもいない。
居場所もない。
激しい絶望というより、足元から崩れていくような疲労を含んだ絶望を抱えたマルグリットったら笑ってでも泣いてて、大変ですよ…(私が)。

でも最後にアルマンが来てくれるから、マルグリットは自分の人生を否定せずに“生きてきてよかったなあ”と思いながら死んでいけるのだと思いました。
posted by 海野モノトモ at 00:20| Comment(2) | TrackBack(0) | マルグリット | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
待ちに待った梅田のご報告、一気にたくさんアップしてくださり 朝から今日は幸せです♪
トークショー始め、楽のカーテンコールにいたるまで、素晴らしい記憶力!そしてその場のいるような感覚にさせてくださる表現力!涙あり笑いあり…
とっても楽しませて頂きました。ありがとうございました!
もうすぐ始まる日生マルグリットが楽しみでなりません!!
Posted by sanae at 2009年03月09日 07:47

>sanaeさま
コメントありがとうございました!

なんだかポンコツレポートで申し訳ないのですが、
あとは妄想やら空想で補完していただければ幸いです…。

マルグリットは進化してミュージカルの殿堂に戻ってきていますね。

ラストスパート(何故かもうラストスパート気分)、悔いのないように楽しみましょう。

コメントありがとうございました!
Posted by 海野モノトモ at 2009年03月15日 02:52
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