2009年03月26日

三千世界の烏を殺し…マルグリット


ぬしと朝寝がしてみたい――有名な都都逸から。

一晩に何人もの客を取らなくてはならない遊女は、店に客として来た恋人を残して他の男のところに行かなくてはならない。
烏が時刻を告げるように鳴かなければ、恋人とずっといっしょにいられるのに、という切ない歌ですが、マルグリットを見ると、時々このうたを思い出すのです。


そして、きょうは会議が12時からありました。

遅くとも1時半には終わらせてくれるって言ったのにー!(一応あつかましく申告しておいた)
終わりませんでした…なぜか今日に限って妙に紛糾して…

1時半くらいからせんかいくらい貧乏ゆすりしてたと思う…でも結局会議が終わったのが15時。

終わってすぐに会社を飛び出して、せめて二幕からすべり込み…。
お隣りに座っていらした方が1幕も素晴らしかったと教えてくださったので、脳内で地団太を踏んで悔しがりました…オトナなので顔には出さなかった(つもり)。

しかも終演後に田代君たちによるアフタートークがあったのですが、そんなの初耳で!
…17時から銀座で打ち合わせを入れちゃってました(ていうかマルグリットの終演にあわせて場所と時間を設定してた…)。
泣く泣く終演後すぐに席を立って打ち合わせ場所に向かいました。


チャイナドール聞きたかったなあ!
ほっかむりみたかったなあ…
田代君たちのトーク、聞いてみたかったなあ。


うまくいかない日ってのはあるもんですね。
でも二幕は大変素晴らしかったのでもう良いとしたい…。

 


そんなわけで二幕だけです…。
でも2倍集中してみました(自分比)。


アルマンが逞しくなっているように感じました。
からだが、じゃなくて、精神的に。
そしてすごく青年だった…いままでは少年みたいだったのに。

すっかり「あなたが思うほど子供じゃありません」という言葉がしっくりくるたたずまいになりました。


そしてかわいい小鳥ちゃんは今日もアルマンの手の甲に頬を寄せてさえずっていらっしゃいました。
激!萌!!


喧嘩のシーンも、アルマンの雰囲気が変わったのでかなり
今までだったら子供に言い聞かせるみたいだったのに、今日は好きな人に分かって欲しくて一生懸命なマルグリットでした。
「愛しているの、アルマン」という言葉、宥めてるみたいだったのが、懇願と言うか切実さが加わってキューってなります。


アルマンとへの手紙を見せ付けてマルグリットを嬲るオットーが、さらに嬲りぶりに磨きがかかってきました。
優しく微笑んで囁くように声をかけたそのすぐ後に鬼のよーな形相で恫喝する。
そして、オットーに手紙を書かされたマルグリットは、オットーに屈服するのでも従属するのでもなく、ただ深く深く彼を憎むようになっていました。
び、ビックリしたー。
すごく険しい表情だった。
あの時から、“レジスタンス”になったのだとはっきりわかりました…。

渋るオットーをタバランに連れて行く一連の表情も、とにかく冷酷だった。
そして薬を飲む前にうっそりと笑っていて怖かった…そしてきれいだった…。

タバランでダンスを断る時も、ものすごい拒絶ぶりだったし。
具合が悪いからとかじゃなくて、アンタとは踊らない、みたいな感じで。

そして、アルマンと再会した時に急に血の通った人間みたいになる。
ここでもキスしちゃいそうでした。


そして「なぜこんなことに」が、とにかく真骨頂です…。

笑ってました…アルマンとの日々を思い出して脱力するみたいに笑っていました。
今はないけれどかつてあったので、幸せなのだ、という(え、エリック…!)。

そしてラストの「なぜこんなことに」はメロディを超えて、呟きのような、囁きのような言葉になっていた。
ぎゃー語りはいりましたー!
人生そのものに悔いているのではなくて、アルマンと離れてしまったそのただ一点に彼女の後悔が集約されていて切なくなります。


そしてまたニューバージョンの死に様をお見せくださった…。
このまま眠っても、のあたりからたましいが!
魂が抜けかけとりました。
起こさないで…くらいになると、もう息のみで、魂も9割がた抜けてました…。
でも、今まで見た中で一番幸せそうな死に顔でした。
ほんのり微笑んだまま。

前出のラブラブシーンで、幸せいっぱいにっこにこのアルマンに対し、マルグリットは幸せそうに微笑みながらも不安そうな顔を覗かせる。
それはオットーの影が脳裏を掠めるからで、彼女はアルマンの腕の中にいても本当の本当に安らぐことはできなかった。
彼女はオットーの影に怯えながら逢瀬を繰り返し、熟睡なんて出来なかったのだと思います。
でもこれからはもうずっとずっとアルマンの腕の中で安らいでいられるのです。
そういう安心しきった死に顔でした。

毎回違う死に様を見せられると、毎回ちがう気持ちでベソベソしちゃいます…。


カーテンコールで手をつなぐ時に、差し出された姫様の手をオットーが両手で挟んでました。
なぜえ?

あと、指揮者の人が出てきた時、姫様は最近田代君と顔を見合わせて笑ってなんかしゃべってて、それはたしかに姫様と田代君なんだけど、アルマンとマルグリットが無邪気に笑ってるようにも見えてとどめのベソベソ入りました…。
 
posted by 海野モノトモ at 02:07| Comment(0) | TrackBack(0) | マルグリット | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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