2009年09月06日

スーツケースいっぱいの思い出を…男と女


まあなんというかまずは千秋楽から。
東京公演から大阪にかけていくつか残っているので、もじもじと更新していこうかとは思っています…。


何度かコンサートを観ながらつれづれと思うに、姫様の女子姿はもはや全く違和感がないのですが、ただスカートをはいている時はちょっとした不思議感が伴います。
それは男役姿を見ているときと同じような感覚です。

そもそもスカート姿の姫様と男役の時の姫様はナンダカニテイル。。。
男役の時は男役としての“意識”を、またスカートをはいているときはフェミニンな女性としての“意識”を常にまとっているわけで、その“意識”が、姫様をハルノスミレという名のキマイラに変えてしまうのかもしれません。


パンツスーツは多分そういう意識とかはなく、ごほんにんも一番自然な状態なのかなあと思う。
だってパンツスーツの方がよっぽど自然で女の子っぽいんだもん。

ま、なんでもだいすきだけどねっ


そんな姫様の千秋楽ですからぶっ通しでキマイラ化。
演奏も、姫様の歌も、ひとつひとつの音をいとおしむようだった。

 


千秋楽、集大成だった。
前楽もすごいと思ってましたが、まさかそこを軽々と超えてくるとは。
そして、1曲ずつのクオリティの高さ、濃密さが段違い。
いままできいたのと違う曲みたいだった。


*男と女
笑顔なし。
色っぽい内容の電話を盗み聞きしてるみたいな気分になった…。

*行かないで
初めて歌の中に妙齢の女性が恋人への祈るような思いを見つけられました。
なんだかすごく色っぽかった。

*ウーマンインラブ
かわいい女性、とあとのMCで紹介があるのですが、私はどーもそう思えず。
でも前楽みたいな妙な殺気はなかった。

*time after time
このコンサートの記憶もスーツケースの思い出の中に加わるのかしらと思ったらなんだか寂しくて仕方がない…のに、ご本人は満面の笑顔でスキップですよ。


*チャイナドール
本当に美しいメロディだと聞くたびに思う。
織りたての絹のようなソプラノ。
この間の塩田先生とのイベントでは高い声ばかり出していてのどが変わってきて、逆に闇が広がるを一曲歌ったらヘロヘロになっちゃった、と言っていたのに。
今は両方じゃんじゃか歌っているのだからして、マルグリットという公演を経て、そしてコンサートをすることによって姫様の声はさらにまた進化したのだなあと思いました。
すごいでしょう姫様!すごいでしょう!!
と誰彼ともなく自慢したい気分です。
どうでもいいことですが姫様の“チャイ”の発音が大好物。

*learn to be lonely
孤独なひとそのものと言うより、孤独なひとに寄り添う神様みたいだったよ…。

*ラックビーアレイディ
なんだなんだ!?
time after timeと同じくらいニッコニコ。
なんかかわいいぞー?と思ってるうちにオースミさんが登場。

*ギルティ
曲に入る直前のMCの最後に姫様ボソっと「ウイーッス」って。
全奏中に「ウイッスって言っちゃった」とオースミさんと会話してニコニコ。
歌に入るとガラリと変わる。
また新しい関係性を築いていました(ウイッス効果?)。
今回は女性上位がかなり強く出ていて、じらしてみたり誘惑してみたりツンデレったりしてました。
そして向かい合って組んだ手を、姫様はそっと引いてそっと頬に寄せていました。
瞬間、わたしの中の頬ずりフェチの人が総立ちになりました。

*タンゴ
諦念きた。
まじきた。
虚脱と倦怠がたちのぼる。
踊るタンゴ、でのタンゴの振りがないくらいの虚脱感。
オースミさんと踊るところなんかはうっすらうつろに笑っていました。
マテ茶になんか入ってたんじゃないのか…?
しかし、この曲はメロディがなんて劇的なの!歌詞がなんて素敵なんだ!と思っていたら、教授&おーぬきたえこさんだった。そりゃそうか!!

*14G
ラスト、いつもより余計にくるくる回ってた。バンドの方も
13Gのオペラ歌手ははなふさまりをイメージしました、と。
とてもかわいい娘役でした、と説明してましたが今の私からしたら姫様も同じくらいかわいいよ、と(なにしろ盲目だからね!)。

*ファニーガールメドレー
冒頭でウインク!ヒャッフゥ!
いつもより余計にグラマーでセクシーだった(振りが大きかった)。ふふ。
peapleすごかった。
これ以上のものがあるのか、と昨日思っていたのに軽々超えてきた。

*ガーシュウィンの歌(この歌だけ曲名紹介の記憶がなくて、曲名がわからない…ナントカover meとかかな?)〜あさき夢みし
切なくてあたたかくて最高の出来だったのでは。
はにかんで演奏するナオトさんの音色と姫様の声がいっこになる感覚を初めて感じました。

*to where you are
恋人と死別したというよりも、もう少し原始的な、寂しさを感じました。
自分のルーツであるところの両親を亡くした子供が上を向いて石畳にぼんやりと座っている感じ。
すごくさみしく仕上がってました。

*最後のダンス
ゆったりとした曲に挟まれて異質な感じ。
次元の違うお歌の間をひょうひょうと行ったりきたりする姫様にびっくりしているうちにおーれーさーって言われる毎日。
最後のダンスのコーラスも姫様が歌ってるのかしらそういえば。

*前山にて
絶品!
4小節多く歌ってくれましたが(…)、前楽と違って不条理な歌詞にはならなかった。
甘いとうきびは…あると思います!(吟じます!の人風に)

*アヴェマリア〜永久に
白い衣装を着るともうすっかり解脱状態で、わたしはただもう呆然とするしかないです。。
背中から羽根が生えてきちゃいそうなくらいでした(本気)。
しかし太陽とか歌とか、形ないものに本当になってしまいそうで、例えば夜が来たら、例えば歌が終わったら跡形もなく消えてしまいそうで聞いているとひどく不安になります。
その不安さは嫌な不安さじゃなくて、さみしさというものに少し似ている気がします。


トークは適当にまとめて。


withハケタさん
「キーあわせに興味がないんですよこの人」とハケタさんが言えば、姫様は「
タカラヅカにはキーあわせがないんですよ(男役・娘役でだいたいキーが決まっているため)」。
千秋楽にしてお互いに納得。

withオースミさん
信頼関係がなくても飛び込んできましたよね、と言ってました。
姫様はいつもアプローチが違うのだそうで、フツウはそうはできないと主張するオースミさんと、毎日同じことをやるのが難しいと主張する姫様。
どっちがよいことなのかはわかりませんが、姫様が毎日同じことができる人だったらわたしだって一回見て満足していますわ…罪だよ姫様。
そしてそこが好き。
最初のころ、オースミさんは姫様を笑わせてばかりだったのですが、大阪公演の中ごろから姫様を見て爆笑して崩れ去ることも多かったです。

withナオトさん
ナオトさんは高槻のご出身だそうで、大阪の方がトークが滑らかであります。
ナオトさんのツッコミ名言は「そこですか!」ですね。欧米か!なみに秀逸です。
というか、姫様が会話でヘンなところばかり拾うのでナオトさんは必然的に「そこですか!」というツッコミになるらしい。

今回は「ナオトさん、ワインがお好きなんですってね」と言いながら手のひらにグラスを持って揺らす振り。
ブランデーグラスのように振るのでナオトさんに逆です、と突っ込まれた姫様、なんと逆の手で同じことを…!!!
「いやだからそれブランデー!」とさらにツッコむナオトさんに姫様よくわからいまま手の甲を上にして妙な動きを。
ナオトさん声もなく笑い転げてその手をペチッと叩いて「この人、もう突っ込みどころ満載やなー」と言ってました。
言われた姫様は「ナオトさんって、ほんとにおもしろいですよね〜」。言われたナオトさんは「え!?おもしろいのは春野さんですよ?…ね?」(とハケタさんに聞くとハケタさん大きくうなずく)。
さらに、姫様は話しているうちに東京公演で練習した「ナンデヤネン」を言いたくなったみたいで、普通に話を進めていたナオトさんに突如ナンデヤネン。
「いやボケてませんから!ボケた時にツッコんでください」と言うナオトさんに姫様は「…はあ」。
「春野さんは(どっちかといえば)ボケなので。かぶせボケ(ボケに敢えてボケで返した時に、最初にボケた人が突っ込む様式?)のときに突っ込んでいただければ」とお笑い講座が始まる…。
が、姫様は言われて「……むずかしー」。


姫様を笑わせてくれる人と同じくらい、姫様で笑ってくれる人も好きなのです。
ゲストの方もハケタさんも三人三様、面白いトークを繰り広げてくださいました。
古澤さんは一回しか観られなかったけど…もっと見たかった。
祈りの杜という曲が本当に素敵だった。
とつとつと冗談を言うもんだから、姫様が全部真に受けてるのも面白かったです…。


カーテンコール、バンドメンバーを呼び、オースミさんたちを呼ぶけれど袖にいなかったのですが、そこで姫様ボソッと「でも絶対来る」(いったい何の根拠で?)。
挨拶しているうちに袖に来たらしく、オースミさんとナオトさんが私服で肩を組んで登場。姫様「あー来たー」(あなたが呼んだのよ…)。

ナオトさんに至ってはもう髪の毛洗っちゃってたのに出てきてくれた…。
スーパーサイヤ人にはこだわりがあるんだろうに、まあ姫様のあのゆるーい感じに浸ってたら「まあいいか…」くらいな感じになっちゃったんだろーか。

手を姫様に向けてヒラヒラしてくれるナオトさんとオースミさんを両脇に、姫様笑顔で幕。
posted by 海野モノトモ at 23:56| Comment(4) | TrackBack(0) | 男と女 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ああ感動的な楽だったようですね。
笑いも満載で(爆)
あの歌の素晴らしい世界と何ともふにゃふにゃな
おささんの、このギャップが耐えられないほど好き

千秋楽の様子がとてもよく伝わってきました、本当にありがとうございます。


Posted by バロン at 2009年09月08日 08:56
本当に素晴しい千秋楽でしたね〜。
前日までは日によって曲によってムラもあって、
まあ、でも全体にソツなくまとめてる感じで、
正直「こんなものかなぁ?」と思ってましたが。
千秋楽では全てがすごかった!
幕が下りるころには私のテンションもあがりきっていて
もういっぱいいっぱいでした。
今でもまだ姫様のお歌が頭をぐるぐる回っています。





Posted by iko at 2009年09月09日 00:37
なんか、変な送信してたらごめんなさい(汗)
前楽、楽と見たのですが、そりゃもう凄かった〜〜!!
おさたまのファンで本当に良かったですわ。
皆さんとのトークでゆるゆるなおさたまが、歌うと
何かが憑依したみたいになる物凄さよ!
DVD本当に欲しかったです。でもあのライブの桁外れな
爆発力は、生でしか味わえないものなんでしょうね。
愛でて愛でて、愛でまくりたいです。おさたまを・・
Posted by 真美 at 2009年09月09日 01:10

皆様遅くなって大変申し訳ありません。

なんだかいつまでも残暑っぽいのでまだ9月だと思っていたら11月なんですね…(言い訳すらふるわない…)。


>バロンさま
コメントありがとうございました!
歌の力と本人の脱力キャラのギャップこそが姫様の最大の魅力ですよね。

歌がうまいだけでも、脱力系キャラなだけでもこんなには夢中にならないのではと思います。
罪作りですよねーあのおひとは。


>ikoさま
コメントありがとうございます!

確かに気合が入っている曲が毎回違いましたよね。
そういうところを隠さないあたり、自由人だなあと思います…(そしてそんなところも好きなので文句も言えない…)。

そのせいか、観るたびに好きな曲が変わって、公演が全部終わった後は全部の曲が好きになっているという不思議な現象が起こりました。


>真美さま
コメントありがとうございました!

前楽と楽をご覧になったのですね(それはそれはすごい回ばかりを…!)。
あの世界を一瞬にして構築する能力にはいつも心揺さぶられています。

DVDが出ないのは寂しいですが、わたしの場合やはりナマが好きなので、後日DVDを買っても観ないという習性があるため(それでも買うのですが)、心に刻んでおきたいと思っています。
Posted by 海野モノトモ at 2009年11月04日 00:23
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