2006年03月23日

東海道四谷怪談 北番

シアターコクーン。 
直助の
業悪だねェ
の呼びかけに、伊右衛門が
首が飛んでも動いて見せるワ

って答えてたっ!!
生への執着、尽きることのない欲…串田先生やっぱりわざとだったか…南番では深く考えずに観られるよう、いえもんのキャラを変えたか…。
串田先生憎い…憎いぞお!
大好きだようー。

南北両方観た感じで、北番はマニア向け、南番は一般向けという住み分けがなされている気がしました。
南番の方が回数が多いのも、憎いね串田せんせい…

音楽はコーカサスの白墨の輪風味…同じ人なのかな?
でもあってたよ。
不吉な、無国籍な、なんともいえない音楽。
ぜーたくを言えば、もっと不動明王がライトに照らされるさまを観たかった。
あんなに立派なのに、序幕しか出ないなんて…(南番とほとんど同じ使われ方だった)。ずっと舞台にあってもいいんじゃないかと思うくらいでした。

そして、あの背景。のたうつ炎のような布があるだけの。
それに色とりどりのライトがあたると、あるときは炎に、あるときはひとだまに、またあるときはさわやかな風に。
奇跡のような演出でしたよ…。
 

北番で焦点が当たっているのは人の怨念ではなく、男と女。
伊右衛門とお岩さま、お袖と直助、与茂七。

にんげんが絡まりあって織り成す地獄絵図。

これが串田先生の描きたかったことか…。
あーもー抱きしめたいよ。
自由で、でも踏み外さない。

野田さんとは格が違うね。
野田さんは自由だけど踏み外したからな…。
研ぎ辰は終演3分前まで絶賛モードだったけど、最後の3分でアンチ野田に。
ごめんね。
でもあなたが悪いのよ(棒読みでお願いします)。

北番のラスト、雪の代わりに、人の死骸が降り注ぐ。
その中をのぼっていく伊右衛門。のぼった先から落ちなくてはならないことを知りながら、上らずにはいられない、人間の業。

これは三人吉三でやりたかったんじゃないかと思った。
ていうか、やってほしかった。

雪の白、浄化の白はもういい。
地獄の業火に焼かれる人間の業の深さこそが、私の好きな歌舞伎なの。
posted by 海野モノトモ at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 歌舞伎 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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