2006年06月03日

大いなる子供ミュージカル…星組コパカバーナ

週末、大劇と梅芸のはしごで大阪へ。
 

まずは星組のコパカバーナ。
初日だった模様(行って、初日挨拶を聞いて初めて知った私たち)。

 

なんというか、絵に描いたような、“よくある話”。
そして、何故“よくある”のかというと、たくさんの人に愛される話だから。

所謂“名作”。そういう作品でした。
 

話は単純明快。
気持ちいいほどに裏がなく、能天気で底抜けに楽しい。
戦後すぐの、バブリーで能天気な、無駄に一攫千金を狙いたくなるような、ナチュラルハイなアメリカ。
そんな世相を反映しているような作品でした。
だから、今観ると、とても非現実的で、非現実的だからこそ愛しい。
夢の世界。

3歳の子供から80歳のお年寄りまでみんなが並んで楽しめる芝居、それが宝塚歌劇だというのならば、これはまさに宝塚歌劇だった!
 

荻田先生はマラケシュでヨーロッパの湿った雰囲気を乾いた砂漠に持っていき、絶大な効果があった。
対照的に、三木先生はラテンをニューヨークに持ってきて、それがどんピシャときた!
極彩色のえげつなさがたまらなく楽しい、それが三木クオリティ!

宙組でどうなるのか、それがまた楽しみで仕方がない…!
 


となみちゃん演じるローラが、コパガールを夢見てホマからニューヨークへやってくる。
もちろん田舎娘なんて最初は歯牙にもかけてもらえないけど、なんかとんとん拍子にいって、コパガールになれてしまう。
その様子が、あっけらかんとしていて痛快。
こんなことありえねー、と思いながら、ほほえましく観てしまうのは、夢ならこんなことがあってもいいかもね、というくらい気持ちがイイとんとん拍子ぶりだから。
となみちゃんのコメディセンスに脱帽。…かわいい〜。

そして、成功したら悪役の登場!
あらんさんの胡散臭くて安っぽい成金マフィアが秀逸。この人はこういうのをすると本当にうまい…。
カッコイイというカテゴリには入らないんだけど、抗いがたい魅力がふきこぼれている。
あすかちゃんのコンチータ。あすかちゃんのコケティッシュな魅力が、翻訳モノ独特の言葉遣いにマッチしている。異国の香りを私たちにわかりやすい形で表現していて、器用な人だと思ってたけど、かなりクセのある人なのだと思った。

そしてわたる兄さん。
………ステキー!ナチュラルメイク(?)で、男振りアップ!!キュートなダメ男!でっかい体で田舎娘にほれ込む様子が本当にほほえましい。
大王が惚れられ属性(の割に惚れ属性の役が多いけど、大王は絶対惚れられ属性だと思う)なのに対し、兄さんは惚れ属性最右翼!惚れて惚れて惚れまくって、デレデレなのが、よい!!
わたるくんのお芝居は、しぐれ坂とベルばらしか観たことない私って、我ながらかわいそう…。


そんな純朴なとなみローラと惚れ属性わたるトニー、あんまりにバカップル。
ラブストーリーの登場人物だからとか、そういう次元を超えたバカップルなのです。
普通のお芝居なら、私たち観客はストーリーの登場人物にとっては“空気”で、いないはずのものであるわけですが、今回は“観ている人”という役が、私たちにもある。
だから、ローラとトニーがとりあえず公衆の面前でいちゃいちゃしているってことになる。

ちくしょーうらやましいぞー!!
トニーはローラが好きすぎると思いまーす。
そういえば、大王がコンサートであやねちゃんとデュエットダンスを踊っていたあの曲(歌がカットされちゃったアレですよ…)がサブテーマソングでしたが、著作権は大丈夫なんでしょうか。ストーリーの中ならいいのかな。

そして、オチにヒトコト。
1回目のリコとコンチータが友達だった、というオチまでは笑えるし、ほほえましい。
リコの死、コンチータのやりきれない結末を抱えたままではトニーとローラ(スティーヴンとサマンサ)のラブいちゃぶりを“観ている人”に楽しんでもらうためのサービスだもの。
でも、その後もう一回の、『死んだのはトニーでその30年後が云々』というのは蛇足でしかない。
原作にあるのかどうかはしらないけど、あれはいらないよ…。

……追伸、あすかちゃんがまた“発砲&殺人をする歌姫”でした…。
posted by 海野モノトモ at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 星組 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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