2006年08月05日

撫で終わるとともに戦闘開始…花組ファントム

 
なにをって赤色灯のことですよ(誰もわからないことをしつこくいい続ける…)。
というわけで11時公演。

1幕終盤で2度の中断がありました(昨日も開演が遅れたのに…)。
クリスティーヌの楽屋の調子が悪いようで、どうにか再会した後も地下への自動ドアもなかなか開かないし、やっとこさあいたと思ったらつっかえつっかえで、大王はずいぶんと長い間(個人的な体感時間ですが)クリスティーヌを抱っこしていた…おつかれさまでした。
2階席だったので芝居中断時にオケボックスが見えたのですが、トラブルがあると指揮台の赤色灯が点滅するんですね。
あれ、なでると「ちにゃー」って言ったりするのかしら…(@神聖モテモテ王国…)。

そういえば、最近エリック出現時の太鼓?ドラム?の音が大ドロさながらにドンドロドロドロいっていて、前からあんなでしたっけ…?
歌舞伎の約束事のひとつに大ドロという、幽霊や魑魅魍魎をあらわす音があるのですが、まさにそれだったので…エリックが出て来る度にそれが聴こえると、エリックはバケモノじゃないのに、とちょっとやりきれない気持ちに…。
まあ、オペラ座の団員達からしたら“バケモノ”であり“仮面の悪魔”であるわけで、演出的には間違っていないということか。

前半はニコニコエリックでした。
クリスティーヌに出会って、幸せになる日を夢見ては「夢はいつか現実になる」。そんなエリックでした。
後半はなんだか鬼気迫っていました。夢の崩壊の過程だもんね…

レッスンしながら手を繋いで銀橋を渡った後、切なそうにクリスティーヌを見つめているのですが、ニコニコしているクリスティーヌにつられるように、はにかんでいました。
甘酸っぱいよエリック〜!
そして、クリスティーヌに顔を見せないわけを問われての「やめてくれ」が、消え入りそうで哀れさが増していた。
それなのに、クリスティーヌの歌を聞きながら優しく笑い、最後にはクリスティーヌを信じきって嬉しそうに笑ったまま仮面を取って、クリスティーヌに近づいていった。
でも、クリスティーヌの顔が恐怖に歪んでいくにしたがってエリックの笑みも消えていき、彼女の姿が見えなくなって、やっと現状を把握する。途方に暮れて立ち尽くしていたその後ろ姿がなんともかわいそうで。
その後、「彼女は僕を愛してると思ったんだ」が苦渋に満ちていて、クリスティーヌを信じた分だけ後悔しているようだった。

キャリエールと話しているエリックはとにかく今にも泣き出しそうで、。地下に連れ戻してやろうと言われて「うん」て息だけで言った。エリックにとっては、地下は“安心できるところ”、たとえば母の腕の中。
父の手によってそこに戻してもらうのか、エリック…。

死に際は、クリスティーヌの腕の中で彼女と一緒に一生懸命歌ってました。
最期に、声にならない声でクリスティーヌに何か言って、ゆっくり息をはいてから死にました。
クリスティーヌも、抜け殻になったエリックのからだを抱きしめて何度も名前を呼んであげていた。
その呼び方が、死んだひとを悼んでいるのと、母が眠った子の名を愛しげに呟くのが混ざったような、えもいわれぬニュアンスがあった。
あやねちゃんの役者ぶりをまた見直した。彼女は本当にこの1ヶ月半で大王の横にいるのにふさわしい娘役さんになったように思いました。


1幕がトラブルなどであまり集中できなかったので、2幕ものめり込み度が浅いまま見始めたのですが、いつの間にか深いところまで落とされていた…すごい舞台でした…。

そして、フィナーレでは春野大王の生ウインクを初めて見て卒倒しそうになりました…大サービスはやはり装置不具合の埋め合わせか?埋まるどころか収まりきらないよ…
posted by 海野モノトモ at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | ファントム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。