2006年08月31日

人の一生において喜びの数は平等なんだろうか…花組ファントム

 
エリック…エリック…うううー…。

………いきなり錯乱気味で申し訳ありません…。
何しろ、13時半公演は思わずそう考えずにはいられないような、ささやかな幸せを大切にかみしめているエリックだったもので、つい…


一番心に響いたのは“彼女は僕を愛してると思ったんだ”という呟き。
なんて無防備に呟くんだろう。
後悔でもなく、落胆でもなく、ましてや自分への嘲笑でもなく。
その“勘違い”していた時間を、そしてクリスティーヌが自分の顔を見て逃げた瞬間すら、いとおしむようでもあった。
過去を呟かせたら大王は他の追随を許さない…。

今日は、警官に撃たれた時から徐々に、此岸から乖離して浄化しかかっているエリックでした…。
撃たれてから、死ぬまでの間、ふとした瞬間に、ふう、と息をついていて、そのたびにエリックの体から少しずつ魂が剥離していっているみたいで切ない。
なんていうか、死ぬというよりもこのまま透き通って消えてしまいそうでした。
白いもやに包まれてるように見えたんですよ…それは私のコンタクトが涙で曇ったせいではあるまい(多分)。

エリックの遺体を乗せた船が流れていく。
船の上に横たわるエリックの遺体を見ていると“結局はよかったんだよな、僕がこの世に生を受けたのは”というエリックの言葉を思い出す。
いつか幸せになりたい、クリスティーヌの歌があれば幸せだって言っていたエリックは、クリスティーヌの歌声に包まれて死んでいった。
幸せな最期だっただろう。
でも、幸せだったかもしれないけど、最期なんだ…。

エリックの手を組むクリスティーヌの背中からは、とめどない慈しみ――天国に行けますように、そこで幸せに暮らせますように。
そして、キャリエールの背中から、ありったけの愛と謝罪、そして願い――今度生まれてくる時は、幸せになれますように。

安らかな顔のエリックの遺体が、そのふたりに送られて遠ざかっていく。
私がもし神様だったら…長生きさせて、すっごく幸せにしてあげるのに…(そうでない上に、わけがわからない)


……なんか、ファントムが始まってからの私、冷静じゃないですよね(まあ冷静だったことなんてほぼないんですけど)。

posted by 海野モノトモ at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | ファントム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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