大好きだよ君が 初めて言うが
ぼくの歌を総て君にやるよ
エリックー!(今日も錯乱)
まとぶんの色紙をいただきました。
…飾ってあります。後ろ髪を描きたいくらいだよ…。
ビストロのシーンでは総出演の嬢たちや、無表情でコーラスを入れる従者達に夢中になってるんですけど、今日はキャリエールに注目してみました。ものすごい色合いのコートはすぐに脱ぐので正解ですよ、パパ…。
コンテストが始まり、クリスティーヌの歌声を聞いて、キャリエールの顔が驚きから懐かしさへ、そしてあたたかい切なさに変わっていく。
興奮して、フィリップとキャリエールにベラドーヴァのことを一生懸命話すけど、何がなにやらわからずキョトンとしているふたりを見て我に返るちょっと恥ずかしそうなキャリーエル。
キャリエールはベラドーヴァを愛していて、きっと同じくらいエリックを愛していたんだと伝わってくる。
だからこそ、その愛に応えられなかったこと、それによって愛するひとが狂い、薬によって愛しいはずの息子がふためと観られない顔に生まれた…。そしてそのふたりをずっとオペラ座の地下にかくまっていた。
このひと、ずっと自分に罰を科していたんだろうと思う。そして、罰を償うことが、彼の生きがいだったんだと思う。
最期に、エリックに総て赦される。
そして彼を撃ち、彼を失って罪は清算され、同時に生きがいを失う。
思えばかわいそうな人だ。
あやぶきまおたん演じるキャリエールの背中には常に背負ってきた罪と罰の年月がまとわりついていて、このひともしっかり伏線を落としていく人なんだと、今回しみじみ思った。
大王に最適な助演者なのになあ…寂しいよお…(急に組替えのことを思い出してしまった)。
今日は銀橋で、ずっとキャリエールのほうを向かないでキャリエールの言葉に耳を傾けるエリック。
キャリエールが“私の愛しい息子だ”って言った瞬間、ものすごい勢いで振り向いて、衝動的にキャリエールの胸に飛び込んでました。
そしてキャリエールがまた体ごと飛び込んできたエリックをしっかり抱きとめてあやすように揺すってたんですよ…。
エリックはぎゅうっとしがみついてて、そのまま声を上げて泣いてしまいそうだった(そして私も声をあげて泣きそうになった)。
そして、地下に戻る途中に警官に見つかり、クリスティーヌの姿を見た時、一瞬ためらってから“離して!”。
それこそ後先考えていないエリックにただ泣けてくる。
今日ほど“ここにいたぞー”という警官が憎かったことはない。ほんとあの警官、空気読めない…。
キャリエールに撃たれてからのクリスティーヌが、とにかくエリックを包み込んで最期に笑顔を見せてあげようって、一生懸命微笑んでいて、エリックが聞きたがった歌を歌ってあげる。
愛のために歌ったクリスティーヌの、その歌声を聴いて、死にかけのエリックは嬉しそうに微笑むんだろうな。
涙も乾かぬうちから博品館へ移動、お誘いをいただいて花組芝居を見てきました。
その話はまたのちに。