2006年10月01日

パリは雨…花組ファントム千秋楽

 

雨が降ったら仕事が入って千秋楽にいけなくなると言っていた先輩がいたので、とりあえず昼頃出社して雨待ち。
雨乞いしていたら、雨が〜。
奇跡だ〜!
私以外の全てのみなさまには本当に申し訳がないのですが、私にとっては恵みの雨でした!

ということで、千秋楽観劇!

先輩、どうやって取ったんだか知らんが5列目センターブロックって…。
振り返ればななめ後ろに演出家先生がいた(関係者ってこんなところでみてるのか…いいなあ)。
今まで観てきた席のどの席よりもよかったのでビビりました(今までは2階とか立ち見とかだったから)。
声が大王の生み出す妙なる音楽が全身に降りそそいできました…

今日も観たことのないエリックと会えました。
不思議だなあ…大王は本当に不思議だ。
今日のエリックがマイベストの方もいれば、そうでない方もいるんだろうと思います…ナマ舞台の醍醐味を満喫させてもらいました。

クリスティーヌを連れてきた部屋に、キャリエールがやってくる場面が、今日初めて切なくなりました。
自分の顔が醜いことをブケーの死によって痛いほど認識していたんだろうと思う。こんなに醜いけど、クリスティーヌを返してしまったら、もう自分のひととしての拠り所がなくなると思ったんだろうな。
「灰と思い出の方がましだ!」と強く言っていたのが印象的。

銀橋、キャリエールが歌い出す直前、立ち尽くして母に思いを馳せるあのシーン。
立ち尽くすエリックから乖離していく魂が見えるようでした…喜怒哀楽を超越した、世界中を探しても表現できるような言葉がない…そんな顔だった…。

下手側だったのであやぶきまおたんの顔がよく見えたのですが…かおをくしゃくしゃにして歯を食いしばっていて。
そして涙混じりに歌い出すその弱々しい声ったら…キャリエールの全ての不義と無神経さは、あの時のあやぶきまおたんの表情で全て許せてしまうのです…。

地下に連れ戻す時に、いつもよりもぎゅうっとエリックを抱きしめるキャリエール。警官に見つかった時に、さらにその手に力がこもる。クリスティーヌの声を聞いて身じろいだエリックを、離すまいとさらにさらに強く抱きしめていた…。エリックが一度は飛び込んだ父の腕の中でもがき、必死に「離して!」。
胸に迫るものがあった。

フィナーレ。
黒燕尾、気合い(掛け声?)までに時間がありました。まさに渾身の一声!
男役5人のシーンでは、あいねはれいちゃんを始め、みんなからのそのかちゃんコールで、そのかちゃんが泣き笑い。
まさに目の前だったので、こっちまで泣いてしまいました。月組に行っても愛するからね…。
フィナーレのラストで銀橋に出てきた皆さんを見ていたら、すぐ目の前のきほさまが嗚咽…。
氷のお嬢さんの滂沱の涙に釘付け。
色々こみ上げてくるものがあったのかもしれませんね…。

そして挨拶。
某所に記したものとかぶりますが、大王は最初は穏やかな顔で微笑んで退団者の挨拶を聞いていたように見えました。
いざ大最後の挨拶となって、口を開いたらなんだか放心状態に近い模様。
フィナーレでエリックから春野寿美礼に戻ったはずなのに、またエリックに戻ってしまったような風情で…。
何が、とか、どこが、とかではなく、今はただもうぼんやりと全てが愛しいのですが、足りない頭を総動員して記憶を掘り返してみようかと…

『初日の幕があがった時は、花組のファントムがどこに行くのか誰もわかりませんでした』というようなことを言っていた。
不安だったんだな、きっと。
そして、今日、フィナーレの幕が下りるまで不安だったんだろうと思いました。
インタビューやトークでもその不安を出さず、なんでもないことのように振る舞っていたのは、彼女のプライドでもあり、プロ意識なのだろうと思う。
うつくしいひとだ。
でもこれから自信満々で“大丈夫”って言ってるのを聞くと逆に心配になっちゃいそう…(私はどうやら大王のことを好きになりすぎているようです…)
中盤くらいに言った『絶対に頑張りたいと思います』っていう言葉が、退団者&組替えメンバーへの、はなむけの言葉に思えたのと同時に、ものすごい痛かった。
このひとは、これからも頑張らなくちゃいけないんだ、頑張って越えていかなくちゃいけないことがたくさんあるんだと思ったらもうなんだか切なくて。
でも『もう頑張らなくていいよ』とは口が裂けても言えないのです。だってファンだから。
その代わり、大好きでいようと思います。
もうお大切、お大切ですよ…!
後半からは小さい女の子みたいに半泣きで一生懸命しゃべってました…。
記憶にあるのは「だけど」という言葉。
なんども「だけど」って言ってて…その言い方の、えもいわれぬニュアンスよ…
小さい子が一生懸命何かを説明しているような風情でたまらんものがありました…あんなしょんぼりな姿をみたら…抱きしめてキスしたい…というより飛んでって頭ナデナデしたい…(と満場の観客が思ったのでは)
退団・組替えのことにふれて『ずっと一緒に色々なことを共に乗り越えてきて、これからもそうだと思ってたのに…』というような泣かせること言って、自分でふにゃ〜ってなってました…い、愛しい…愛しいですよ…!!
まるっきり涙声で、ちょんとつついたら泣いちゃいそうでした…。
なんか、挨拶全編がすごく素に近い感じで『私たちも皆さんが大好きです』って何故か妙に恥ずかしそうに言っていて、キュンとしすぎた…思わず内股になっちゃいました…。

そうそう、お楽しみシーンも今日で最後か。
そのかちゃんに「やぁ!やぁ!やぁ!」(かな?)と気合いを入れてパンチ3発、しかも最後に「ドカーン」(だったか?)と爆発炎上(?)みたいなことになっていた…。あやふやすぎますが、なんだかサービス極まっていて楽しかったことだけがわたしの心に残っております…
みんなをなぎ倒して満足そうに笑ったあと、カルロッタに気付いてちょっとビクってなってた〜かわいいかわいい…
フィナーレのおさわりシーンは、まとぶんとあやぶきまおたんの両方から指を絡められて、破顔一笑。
その笑顔、破壊力抜群…

エリック…エリック〜…花組のファントムを生で何度も観ることができて、本当に本当に私は幸せ者でした…
6月23日から10月1日にファントムを観て感じたいろいろなことは、心に大切に留めて、留め続けて、墓場まで持っていこうっと。


………後日この日記を見たら自分のことが嫌いになりそうですが、とにかく今日はアップしちゃえー…

posted by 海野モノトモ at 00:00| Comment(3) | TrackBack(0) | ファントム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
初めまして。
いたい、いたい、いたすぎる春野ファンにございます(笑)。
わたくしの宝塚人生の中で最大に愛してやまなかった
「ファントム」に、エリックに、あのメンバーでは
もう二度とお目にかかることができないのだと、
千秋楽終わって数日経っておりますのに、
茫然自失で虚脱状態でございまして、
今日もネットの海にて、少しでもその残像を垣間見ることができないものかと
さまよっておりましたら、
こちらに流れ着いた次第でございます。
海野様の書かれたものを拝読し、
あまりにも禿同過ぎて、また思い出し涙を
垂れ流してしまいました(笑)。
この行き場のない想いを、ひととき救ってくださり
本当にありがとうございます。
これからも遊びに立ち寄らせて頂きたく、
よろしくお願い致します。
しかし、オサちゃん・・・・・
かわいすぎる・・・・・・・(涙)。
Posted by 摩利 at 2006年10月04日 23:09
海野様、6月31日からずっと覗かせていただいていました。
東京公演は1回しか行けなかったのですが、こちらを見て春野さんと花組の様子を知り、自分を慰めておりました。
ありがとうございました。
海野様みたいに文章でうまく気持ちを書くことが出来ないのですが、1回1回を真剣に観劇している様子が伝わってきて、いつもドキドキしながら読んでいました。
千秋楽、観られて本当に良かったですね。

これからも観劇感想、いっぱい書いて下さいね!
Posted by ミキ at 2006年10月05日 00:02
>摩利さま
はじめまして。コメントありがとうございました!
わたしもれっきとしたハルノスミレファンなのですが、このブログは由緒正しいファンの方が読んだら「…?」な部分もあったのではないでしょうか…。
大体あんなにかわいらしいひとにむかって“大王”というオリジナルな呼称自体…すみません…。
でも“オサちゃん”とか“おさちゃん”とか………は、恥ずかしくて照れちゃって呼べないんです〜!だって、呼んだが最後、はちきれてしまいそうで…二度と冷静に見られなくなっちゃう気がして(今まで冷静に見ることができたことなどないのですが)……。
摩利さまがちょっとうらやましいです…。

しかしファントムが終わった後の茫然自失・虚脱状態…お気持ちはよくわかります!
思えば、私も、ファントムに出てくるにんげんたちの存在や、彼らが辿る人生模様に、こころの深くまで侵されていたような気がします。
そして、千秋楽は、退団者、組替えのことと、ファントムという作品の終わりの日であることとがあいまって、切なくて切なくてどうしようもありませんでしたね…
私の拙いレポートで、春野さんのファンの方にあの日のことを思い出していただけたり、同意していただけたのだとしたらこんなにうれしいことはありません。

大王は本当にもう、愛しいですよね!
これからもまた遊びにいらしてください。

>ミキさま
コメントありがとうございました!
ファントムが始まった頃からずっと見ていただいていたんですね…わたしの没入していく過程をずっとご覧になっていたのかと思うと…ちょっと恥ずかしいです…。

このブログ、思いの丈をものすごい勢いで書きなぐって更新しているので、てにをはが間違っていたりだとか途中で終わっていたりだとか、かなりアララな状態のまま更新されていたりするのですが(一応気付いたところは後日直しています)、私の興奮と感動が少しでも伝わったのでしたら嬉しいです。

私自身、語彙が足りなくて、文章で表現しきれていないことが多々ありまして、歯痒い思いをしていますが、おっしゃってくださった通り、毎回全力投球で観劇しています…(笑)。
そう言っていただけて嬉しかったです。

もしよかったら、是非またいらしてください!ありがとうございました!
Posted by 海野モノトモ at 2006年10月08日 02:23
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