2007年02月24日

梅の花一輪咲いても梅は梅…星影の人/JoyfullU

 

24〜26日で宝塚三昧。
やっと観れました、雪組中日公演。


[星影の人]では、柴田先生の卓越した語彙を見せ付けられました。
うたかたの恋でもそう思いましたが、やはり日本語の美しさは日本物でこそ際立つのだと思いました。


まず“恋をする”という感情の表現が豊かだ。
新撰組の物語でありながら、恋をする人がたくさん出てくるのですが、みんな違った恋をするのです。


まず総司くん。
玉勇さんと出会った後、空を見上げて「今夜は星が近い」といっている総司くんですが、星が近いんじゃなくて、総司くんが恋をして舞い上がってるから星が近いんだよ!と思いました。
そして、主題歌(?)なのかな、「生きるときめき」を歌う。
かのひとの美しさをたたえているだけなのですが、生きるということにときめきを覚えたということで、明日への希望、それは彼女がいるから。
あの恋に落ちた幸せな浮遊感をこういうふうに表現するなんて…
しかも水先輩がキラキラして本当に宙に浮いてるみたいにうきうきしてて、きゅうん、どころか、ぎゅうんとしました…!
そして、となみちゃんの京言葉が、彼女のまろやかな声とマッチしていて聞いていて気持ちよくなりました。


あやぶきまおたんの土方さん。
すすすすてきー!
そしてここにもひとつの恋の話。
恋人のフリをして土方さんを仇と狙う加代、彼女の正体がバレた時、土方さんは“お前はどうしたい?”と(いうようなことを)問う。

うわー悪い男ですよ!

悪い男は自分では決めないのです。
女に決めさせるのです。
顔を背けていた女がゆっくりと土方さんのほうを見て、抱きつくのです。
その振り向き方が…絶妙。
そして女は“もう少し生きていたくなった”と言う。
夫の敵である土方さんを殺して自分も死のうと思っていたのでしょう。
でも土方さんの恋人として生きていきたいと、決めたのでしょう。
こういう崖ぷちの恋もあるんですね。

好きだとか、恋をしてしまったとか、そういう風に書いてしまえば簡単ですが、そういう風には絶対書かないのです。
柴田先生の脳内が美しい日本語の宝庫だからこそ、出来ることなんだと思います。
あと2、3回観たかった…全国ツアーか…。


ショーはJoyfullU。
藤井先生はいつもコンセプトのヒラメキはとても素敵だと思うのです。
「ギリシャ神話」とか「楽器」とか「お酒」とか。
その後の料理の仕方を間違ってしまったと言うか、なにを材料にしているのか忘れて、コンセプトから逸脱している気がするのです。
きゅうりとレタスでうっかり煮物を作っちゃったみたいな。きゅうりとレタスならサラダ作れってば。

まあ、今回もそんなショーでした…。


ショーとはいえ物語っぽいのが好きなのです。
正確には伝わらなくても、ストーリー性があった方が楽しい。
ファンシーダンスだってペトルーシュカとかシェラザードがあるし、エンター・ザ・レビューではピエロのシーンがある。タキシードジャズなんて全編そんな感じだ。
そうでないと、役者の顔がわからないひとにとっては辛いのです。
色々言いたいことはあるかもしれませんが、プログラムを見ないとわからないことはなかったことと同じだと思うのです。

というわけで、知っている役者がいないと、なんだかぼんやりしてしまうショーでした。
私は決定的にひとの顔を覚えません。
私にとってものすごい印象を残すような舞台を見せてくれた人から覚える感じでしょうか。
雪組さんで水先輩ととなみちゃんとあやぶきまおたんと未来さんしか知らないからな。
比較的覚えている子はみんなシュガノン(そう言えって音月くんが言ったから…)組みたいです。

特筆するならば…大王が全国ツアー千秋楽で「あやぶきまおお前に抱かれたい」と歌ったあの歌であやぶきまおたんが踊り歌っているのを見て、花組ファンとしてなんとなく感無量…
名古屋には数時間しかいませんでしたが、ひつまぶしと手羽先を食べて宝塚へ移動しました。
posted by 海野モノトモ at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 雪組 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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