2007年04月10日

こちこちとなる古い時計よ…明智小五郎の事件簿〜黒蜥蜴/TUXEDO JAZZ


 

俺が行くのは世界の果てか。
 

舞台の上で鬼気迫る狂人を演じるのは役者ならば、いるでしょう。
でも、舞台の上で狂人になるひとって、なかなかいない。

そんな稀有な役者が春野寿美礼さんなんだなあと、今回の明智先生を観て痛感している次第であります。
ご本尊はどうやら名探偵を演じているよーなのです…。
それが大王イズムなのかもしれない。

常人を演じている、そこから滲み出る狂気。

大王は無意識に自分の演じる人物の性質の中から、にんげんなら誰しもこころの奥に持っているだろう狂気のモトを、抽出してクローズアップさせてしまう。
しようとしているのではなくて、してしまう。

だから狂気の抽出が人物のパーソナリティーに大きくかかわってきた時、大王演じる舞台の上の人物が圧倒的にいのちを得るのだと思うのです。
明智先生とか、エリックとか、あとルドルフとか…
その時大王は、役者なら誰もがたどり着きたくてもたどり着けない境地へ、一足飛びにたどり着く(しかも割と軽々と)。

ただ、大王は自由自在に狂気を操ることは出来ない。
狂気そのものになってしまうから、狂気をコントロールできない。
だから、ごく普通の人を演じている時にも、ときには一種の狂気が宿ってしまうのかもしれない。


それが、春野寿美礼という役者が持っている天賦の才であり、同時に逃れられない業なのかもしれません。


不器用な人だなあと思います。
でも、だからこそ役者として底知れないというか、想像もつかない進化過程を経ていくというか、そういうことになるんだろうと思います。


今日の13時半公演…明智先生は、そういう先生でした…。
狂気を纏うどころか、狂気そのものだった。
漠然とした狂気というか。

まだ全然中日前なのにどこいっちゃうんだろ…


そうそう、トランクを押してホテルを出る潤ちゃんが、暗がりでホテルのボーイに目撃されているのを今日初めて見ました…(今まで全然気付かなかった…)


今公演で入り出待ちデビューを飾ろうと思ったのですが、明智先生がアレすぎて、出来かねています。

観劇はしばらく(と言っても今週の土曜日まで)お休みであります。
頑張って働こう。
働かなくちゃ食えないわ。byトカゲちゃん
ごもっともであります。

posted by 海野モノトモ at 00:00| Comment(2) | TrackBack(0) | 明智小五郎の事件簿〜黒蜥蜴/TUXEDO JAZZ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
初めましてわーい(嬉しい顔)いつも拝見させていただいてます揺れるハート
私が言いたい事をばっちり書いてくださってるので、とても共感しております。私もオサさん大好きなんで…。
これからもご報告?感想楽しみにしてます揺れるハート田舎者にとっては何回も観た方のお話は嬉しいです。
また楽しみにしてます。まとまりなくてすみませんでしたm(__)m
Posted by 姫野 at 2007年04月12日 20:22
>姫野さま

はじめまして。
コメントありがとうございました!

ハルノさん素敵ですよね〜私も大好きです(めちゃくちゃ今更ですが)。
大王(とか呼んですみません)をお好きな方に共感していただけるのが、一番嬉しいです。
ありがとうございました!

観劇するたびになにかしら書き連ねていると思いますので、また覗きに着てくださいね。
Posted by 海野モノトモ at 2007年04月13日 19:36
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