2007年05月11日

彼女の恋する やさ男は 訳あって既に天国にいた…明智小五郎の事件簿〜黒蜥蜴/TUXEDO JAZZ


ショーの冒頭、大王の優しい歌を聴いていると、いつもこの歌を思い出してしまうのです。


今日は一回公演だったせいもあり、余裕のある舞台だった気がします。

明智先生はクラブで、請われて結構楽しげに踊っていたのですが、トカゲちゃんに抱きつかれて歌の最後ではうんざりしてました。
やっぱり楽しくないじゃん、見たいな。
お、病系の先生かな、と想っていたのですが、そうでもなく。

ホテルでの謎解きが、全て緑川夫人に向けられていた。
岩瀬さんに説明しているようでありながら、緑川夫人から目を離さない。
だからそれを聞いている夫人の目から、途中で笑みがすっと抜けて、口だけで笑っていた。
そしてそんな顔を見て悦んでいる先生は、公開処刑を楽しむサディストみたいでした…。
  
でも、“嘘よ”と言われて、見るからにムッとしてました。
先生ったらおとなげなーい☆

そして彼女のたくらみが全て明るみに出た時、先生は夫人を意外に簡単に掴まえられそうだなと思ったみたいです。
でも、彼女に足早に近づいて行って手を伸ばした瞬間、鼻先に銃口が突きつけられる。
一瞬、明智先生の背中は(下手側だったので背中しか見えなかった)、何か見えないものに打ち抜かれていた。
…恋に落ちた瞬間だなアレ。
案外簡単につかまりそう、って思ってたのに、一筋縄じゃいかないおんなだと身を持って知って、一筋縄じゃいかないからこそ、相手にとって不足なし、と思ったのでしょう。
だから、惹かれていく。
そして、そういう相手を見つけられたことに対する愉悦がトカゲダンスに反映されている気がしました。

黒蜥蜴だー!と叫んだ先生の後ろで、波越警部が本当にオロオロしていて、緑川夫人が大物の女賊だったことに驚愕!ではなくて、おれの親友はどーしちまったんだ的なオロオロで、相変わらず面白いです。

あいつとの初めてのデートが、と、昨日に続いてボヤいてました。
しかも「はあ〜」と愛嬌たっぷりにヘナってて。
一緒に行った方がオジサンが明智先生の変装だと気付いてなくて、先生が帽子とカツラを取った瞬間「えっ!?」って小さく呻いてました…いい客だなあ。


少女を抱きしめた後、キスしようとしていたようにみえました(一瞬腕に抱いた少女を覗き込むような感じだったので)。
優しく抱きしめてました。
優しい顔なんだけど、口が波線になっているというか。
泣くのを我慢して優しく笑っていました。

[忘れられない]は、完全に追憶が勝っていて、妹だとか、彼女が死んだ理由だとか、そういうのはきっともうどうでもよくて、少女のてのひらやくちびるが永遠に失われたことが本当に哀しかったんだと思います。
下界に下りてきた後、放心していて、上を向くこともなく呆然と立っていました。


ショーを見てて、昨日のさみしさのわけが分かってしまった。

時間は前に進んでいて、昨日も数年前も、数分前も、過去は過去で。

未来って無限の可能性があって、もしかしたら本当に空だって飛べる日もあるかもしれない。
でも、過去を変えたり、過去に戻ったりだけは絶対出来ない。

さっきみた明智先生も、もう過去なんだなあって思ってしまいました。
色々な明智先生に会えてあんなに楽しかった日々は本当に最近のことなのに、それはもう二度と取り戻せないんだなあと思ったからだと思います。

終わって欲しくない!という気持ちで見たから、ダメージとなって残ったようです。
今日もすっごくさみしくなっちゃった…

社内のヅカ部員から千秋楽のチケットを譲ってもらえたので、いざ出陣であります!(土曜日はお休み)
 
posted by 海野モノトモ at 00:00| Comment(3) | TrackBack(0) | 明智小五郎の事件簿〜黒蜥蜴/TUXEDO JAZZ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
いよいよ今日で終わるんですね・・・。

明るいがゆえに物悲しい。
きっとおさちんは、そんなにこだわってないだろうけど、
私は未練がましいので、もう見にいけないのに
今日が終わってほしくないです。

千秋楽楽しまれてください!
Posted by ふみ at 2007年05月13日 09:29
海野さんお久しぶりです〜こんにちは。
そして、遂に千秋楽ですね。
今日のオサ様はどうだったのかしら・・・。
ご報告のアップを楽しみにお待ちしています♪(←勝手だな)

ワタクシもGWには東京へお伺いしておりました。
進化した明智先生に衝撃&うっとりの波状攻撃を受け
密度の濃い時間を過すことができました。

最終的な「黒蜥蜴の自殺の意味」と「明智の慟哭の意味」は
観る度に色を変え、それ故に作品全体の意味合いが変わる
正に役者のテンションでストーリーが決定する
キムシンらしい、そして某組トップさんに相応しい
悔しいけれど見事なカップリングの作品だったと思います。
ショーも含めてのめり込めた、幸福な3ヶ月でした。

とはいいつつ、東京以来色々と心理的引き篭もり状態で、
ストレスで「甘いものを食べ過ぎ」てしまって困ります。
だれか天国から注意してくれないかしら・・・。
Posted by みつよ at 2007年05月13日 18:01

書くのを忘れましたが、生まれて初めてやしろこーさんのウインクを目撃しました。
オツなお味でありました。



>ふみさま

ううう終わっちゃいました…。

今日から明智先生がどこにもいないということが、承服しかねます…
どれだけトカゲダンスに元気をもらっていたか、よくわかりました。

生きるべき社会が本当に生きるべき社会なのか、若干疑問の残る今日この頃であります。
やはり明智先生に社会なんて忘れましょう!って言って欲しい……


>みつよさま

こんにちは!
13日が千秋楽じゃなくて初日だったらどんなにいいかと思いつつ観劇して来ました…

GWに東京にいらしていたんですよね。
前にお聞きしていたので、“この中にみつよさまがいらっしゃるのかな”と客席をぼんやり見回してました(キモくてすみません)。
あの頃は常軌を逸した挙句にふたねじりくらいしちゃったような先生だったと記憶しております。
それももう過去なんですよね…。

木村先生は、書き込まない(書き込めない)ので、それが毎日生まれ変わっているような大王の芸風としっくり馴染んだような気がします。
空きすぎている行間を大王が自由に泳ぎまわっている、というか。
あんな脚本が、こんなふーになるのか…と、毎度奇跡を見ているようでした。

あらら甘いものを…。
でしたら、なるだけ上を向いてお歩きになればいいかと存じます☆
着々とハマっていただけて嬉しい限りです。

岡村氏のCD、なかなか見つけられません…っ。
早く聞いてみたいと気持ちだけが逸る今日この頃です…。

Posted by 海野モノトモ at 2007年05月15日 03:06
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