2007年07月16日

この愛こそ浅き夢…あさきゆめみしU


ひらくと毎日中身が違っている不思議な絵巻物のような公演です。
物語があるようなないようなないようなないような(しつこい)、というところも絵巻物っぽい。

わたしは今回の公演の歌詞が好きな分、ものすごく救われている気がします。



 



基本、寂しくても儚く笑っているひとであることが多いのですが、今回に限っては寂しすぎて息をするのをやめちゃいそうで…ビックリしました。

寂しさを抱えたまま、だれかれ構わずよっかかるように女を渡り歩いている寂しいたましいの源氏でした。

陵王の踊り手が紫の上だと知ったとき“むらさき…”という呟きにもとがめるというより、縋るようでもありました。
続いて、私をひとりにしないでくれ、というのが囁くような呟くような声が、寄る辺ない子供のようで不憫でした。

大王が不憫なひとになると、私はももうとんでもなく不憫になっておろおろしちゃいます…
そして、紫が死んでほんとうに独りになって、死に際し“生きるってそういうことで、愛ってそういうことなのかもな”とすっかり受け入れたような顔で愛の燦歌を歌われたのですから、たまんないわけです。
彼のたましいがたどり着いた果ては、“寂しいのも、愛してくれたのも、愛したのも、全てまどろみの中で見た夢でしかなかった”という境地なのかと思うと、きれいな無常感に満たされます。
posted by 海野モノトモ at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | あさきゆめみしU | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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