2007年11月07日

やがて少年は恥じらいもなく 厚化粧でショータイム孔雀の羽をつけて…蜘蛛女のキス


サヨナラショーを繰り返し繰り返し脳内再生している今日この頃、皆様いかがお過ごしですか。


黒い鷲シーンを観たくて、レビュー誕生のDVDをみました(出演者は変わっているとはいえ、大王は大王のままだし)。
大王が大王比でぷっくらしていた…

まとぶんが歌っている間に大王とあやねちんが踊っているのですが、ふーちゃんと大王はふたりのひとが愛を育むって感じだったのに、あやねちんと大王は、なんかね、つがいの鳥だったの。
特にあやねちんの鳥っぷりには何しろ脱帽です。
つられて大王までちょう鳥だったもの(わけがわからない)。


ぐんぐんと空をのぼっていく大王に、あやねちんはぴったりと寄り添っていた。


まとぶんが見上げる星空につがいで飛んでいってしまいそうな。

あやねちんは飛んでいかないんだけど、地上で空を見上げている人のところに戻ってくるんだけど。
死にそうなほどわかってるんだけど。
今はつがいで愛でさせて、と思ったことを思い出しました…。


と言うわけで(?)、今日は蜘蛛女のキスを観てまいりました。
おぎたせんせいがこむちゃんのことを大好きなことがわかりました。


というわけで、物語と言うよりおぎたせんせいに対してネタバレ(?)です。


どの作品にも必ず感じられるおぎたせんせい特有のコンプレックスの裏返し的なナルシシズムが、タカラヅカという枷がないときちんと機能しないのだという気がしました。

自分への“興味”を歪んだ形で出すのが、先生の作品の特徴だなあと思うのです。

だから自分自身(の考えていることとか)に興味があるような観客は、どっぷりハマるのかなあと思っていました。
わたしふくめ。
そういう歪んだ感情や思考回路が、タカラヅカという枷を与えられた時、美しいことを強要される。
だから、毒々しさのなかの美しさや、醜さの中の清らかさ、シビアなエピソードの中のゆめまぼろしという、目もこころもくらむような世界が生まれるのだと思うのです。

でも枷をなくし、美しいことやゆめまぼろしであるということをやめてしまったら、その世界は途端にキラメキを失ってじゃっかんひとりよがり的な作品になってしまうのだということが、残酷なまでにわかってしまった…。


こむちゃんが度肝を抜かれるほどきれいなおんなのひとだった。
でも魔物を廃業していた。
ここがおぎたせんせいの誤算だったのかな、と思います。

男役のコムちゃんは、魔物がニンゲンを演じているような違和感が魅力だったと思います。
こむちゃん→男役→演じる役

このふたつの矢印が、彼女を魔物たらしめたのだと思うのです。
でも、

こむちゃん→演じる役

という矢印がひとつになったとき、コムちゃんはとにかく“うつくしいおんなのひと”でした。
魔物じゃないの。
世にも美しいオーロラでしたが、蜘蛛女ではなかった。


結果的に蜘蛛女不在の舞台になっていた。


夢ばかり見ているひとと現実ばかり見ている人。
それがお互いに交じり合っていく話?なのだと思うのですが…たぶん。

少年嗜好のoh!カマさんがどうして女性であるところのオーロラに惹かれたのか。
いつから恋に落ちたのか。
彼の本心は…純情はどこにあるのか。
とにかく、かれらの気持ちがあまり描かれていないため、観ているわたしは暴力を傍観しているような気持ちにすらなりました。


醜いものや毒や暴力ややりきれなさ。
コムちゃんが、それをまるっと飲み込む凶暴な聖性をもつ魔物ではなく、ひとりの美しい女性だったということが、この話を殺伐としたものにしていた気がします。


しかしおぎたせんせいもびっくりしただろうなあ。
コムちゃんが女性になったら魔物がいなくなってて。

男役のコムちゃんにやらせたいと思っていたんだろうなあ…


こむちゃんはとにかくマネキンみたいにきれいだった。

そして、男子の肉を脱いだこむちゃんは…ガッチリムッチリだった…!!
すげえ…!
細いのかと思ってたら、かなりからだの厚みもあったし。
足も相変わらずがっちり…!

ダンサーなのだと思いました。
こむちゃんが男役を辞めてからの舞台は観ているはずなのですが、観るたびに驚きドキドキします…。


ちなみにいしいさんのoh!カマちゃんが、昨日oh!カマに目覚めました的にいっしょうけんめいoh!カマってて、かわいかった。


ていうか荻田先生、はやいとこタカラヅカ戻って来いYO…

 
posted by 海野モノトモ at 04:02| Comment(2) | TrackBack(0) | 舞台&ライブ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
海野さま、こんにちは。 哀しく淋しく、そして温かく愛しいあの日から、日常のどたばたで心を紛らわせていましたが、常に何か焦燥感が付き纏い、心の隅には小さな穴ぽこがぽっかり開いていて拍動しながら何かを零していってる感じです。 私も海野さまと同様に、すみれさんのご卒業が実感できなくて、いや、解っているけれど心がどうしても拒否していて、なのに時間はどんどん過ぎていくし...何かに縋りたい気持ちです。 すみれさんの新たな出発を目の当たりに出来たときに私のしぼんだ心も動きだせる気がします。 こむさん、そんなに魔物が消えていたのですか...。 すみれさんはどんな女のひとになられるのでしょうね? きっと...またきっと... 新たな世界を得たすみれさんは、いつものように、常に進化して、毎回驚かせてくれるすみれさんでいてくれると信じています。 いまは... ご無事で男役・春野寿美礼を全うされることを祈るのみ、ですね...。 東京公演も、海野さまの観劇報告に縋りながら遠くから応援していますので、よろしくお願いしますね!
Posted by ココナッツミルク at 2007年11月07日 21:53
>ココナッツミルクさま

コメントありがとうございました。

わたしはあの日以来、ものすごいフツウの日常を過ごすふりをしています…。
東京公演の幕が上がったらエリザベートが始まるかもしれないとすら(結構本気で)思っています…。
きちんと受け入れて終わりに向かって心の準備をしている方もいらっしゃるのに、わたしはどうも出来なくて…
入り出に参加せず、舞台だけに酔いしれているので、現実が見えなくなっているのかもしれません…。

コムちゃんは、本当に綺麗な女性でした。
とても正しいたたずまいでした。
わたしはコムちゃんの、魔を宿した両性具有のキマイラのようなコムちゃんが大好きだったので寂しくもあり、また大変美しい女性になったコムちゃんが嬉しくもあり…
とても不思議な気持ちになりました。

ハルノさんはどうなるのでしょうね。
想像もつきません…。
ハルノさんはよく“ありのまま自由でいられた”ということを嬉しそうに言っていたので、来年もハルノさんがそういられればいいなあと思うのみです…。

聖地でのお稽古が終わったそうなので、東京でジェラールさんたちを準備万端お迎えしたいと思います。
正気で観劇報告できるか甚だ不安ではありますが(今まで正気だったのかといわれればまたそれも不安ですが)、なにやら書いていると思いますので、お暇な時に覗いてやってください。
Posted by 海野モノトモ at 2007年11月13日 04:02
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