2008年02月11日

ラメちゃんたら ギッチョンチョンで パイのパイのパイ…わらしべ夫婦双六旅


幼きころ、まりちゃんたらギッチョンチョンで〜という歌にあわせてゴム飛びをやっていました。
…同行者(いっこ年上)はそんなことやんなかったって言われました。

ゴム飛びをやっていたのがまあ10歳くらいまでとしたら、20年前になるわけですが、この歌どうやら大正時代にはやった「東京節」の一節だと言うことが、今回のお芝居を観てわかりました…(東京節は“ラメちゃん”で、私が遊んでいたのは“まりちゃん”だったけど、メロディはそのままだった)。

わたし大正時代の歌で遊んでたのか?
まあいいんだけどさ。

出演者にとってもライフワーク化しているだろうこのシリーズ、観ているわたしにとってもライフワークですよ。
1997年だから…ええっと10年前?「浅草慕情 なつかしのパラダイス」から毎年2月は演舞場で笑い泣きと決めているのです。
たとえ…どんな芝居でも(ここ数年は脚本的にはトーンダウン気味で、役者力だけで持ってきているから…)。
それでも好きさ。
ああ好きさ!



 

勘三郎・藤山直美・柄本明・渡辺えり(子)の四人の、奇跡のような組み合わせ。
今は前者ふたりとなっていますが、それでもやっぱりいとおしい(主に藤山のおかあちゃんが)。
今回はえもやんが映像で友情出演してたしな。

ばかばかしいんだけど、ばかばかしいことを一生懸命やるということは、この上なく尊いことだと思います。
いろんな国のエラいひとがそれに気付いた時が世界平和が実現する時だと思わないでもない。


そして、“真ん中にいない勘三郎”ってのを観られる数少ない機会でもあります。
ご祝儀の端役で出てきても真ん中とっちゃうあのひとが、藤山のおかあちゃんに安心して全部預けてて、藤山のおかあちゃんはそれを軽々受け止めてるんだもの。
藤山のおかあちゃんがシナをつくって
「あたしのこと…………すっきいぃ〜?」
まったくこのひとはやっぱり舞台役者だよなあ。


新谷真弓、三鴨絵里子…など、脇を固める人たちも個性派ばっかり(みんな、ぱつんと張ったよい声でいらっしゃる)。
ていうか真ん中も個性派だからなあ。
フツウという個性を持ってる人がいない。
忘れちゃいけないのが小山三さん…存在することが芸になる境地まで行っちゃった。
セリフなんてほとんどないのに顔見せただけで客席が沸くんだもんなあ。


われなべにとじぶた夫婦がつくつくどんとサイコロ振って道中双六。
路銀はどうしたとかそういうのを全部すっ飛ばした、ある意味ファンタジー。
ああだこうだと言うのは野暮で、その愛しいご都合主義に身をゆだねて観てまいりました。


矢口真理ちゃんの声がまさに大正時代の少女歌謡の歌手みたいでビックリしました。
……ほんっとちっちゃいなあ…かわいいなあ…。
矢口真理ちゃん演じる春雪(はるゆき)は、旅の一座で美声を誇る歌手なのですが、何のために歌っているのかという迷いを常に抱えていて、そうこうしているうちに一座の男と恋をして身重になり、歌をやめてしまう。
そんな春雪においち(藤山のおかあちゃんね)が言うのです。
「今度は生まれてくる赤ちゃんのために歌いなさい」
微笑んで帰っていった彼女は、きっといつか歌うのだろうなあという希望を遺して行った。
歌をやめるとかそういうのだけで目の周りに汗をかいてしまいました…。
いけないいけない。
でもさ、大王にも、何のために歌うのか、誰のために歌うのか、何を歌いたいのか…っていうのが見つかるといいなあ(出来たら一刻も早く!)。


そしてダチョウ倶楽部の上島氏は、テレビで見るとおりアドリブに弱くてある意味期待通りでした。
アドリブキング&クイーンの勘三郎と藤山のおかあちゃんに揉まれまくっている様子がほほえましい。
上島氏のヨメが余女史。
このノミの夫婦っぽいのがまたほほえましくてねえ…!

大正という短い時代に、戦争があり、好景気があり、不景気があり、関東大震災があり、大正浪漫があった時代。
そんな時代を丸ごと受け入れて一生懸命生き、死すらも一生懸命受け入れるひとびと。

たとえ死んだとしてもそのひとの想いはいつまでも雨みたいに降り注いで、遺されたひとの心に染みていくんだという言葉は、ひとつの希望なのだなあと思います。


劇場中に降り注ぐ幸せを浴びて帰って来ました。
浅草パラダイス以降、じゃっかんトーンダウンしているむきもありましたが、今年で完全復活したような!


ごきげんでカレッタまで歩き、お台場が一望できるバーでたらふく飲み食いして帰ってきたのですが、もう腹がヘッテルヨ…

 
posted by 海野モノトモ at 02:54| Comment(0) | TrackBack(0) | 舞台&ライブ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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