2009年05月24日

ふっつり悋気せまいぞと…5月歌舞伎座夜の部


大劇場へゆうがさんの公演を観にいきました(かなり前に)。
あんまり切なくて書いてませんが、それは後にアレとして、昨日歌舞伎座に行きました。


歌舞伎座の改築まで1年くらいらしく、カウントダウンの掲示板が出てました。
中学時代から通いはじめてすっかり慣れ親しんでいるので、ここがこの風景じゃなくなる日が近いのかと思うと、ちょっとしんみりしたり。しなかったり。


万難を期して休みを取り、用事の前に暫と寿猩々と手習い子を幕見で観て、用事を済ませて夜の部に参戦しました。

暫のえびさまの隈が、骨格にあってない感じで妙な違和感。
立体的じゃないというか、仮面をはっつけたみたいになっている。
団十郎はこの上なく美しい隈を取るのになあ…教わった方がいい…。

そして、80歳のおじいちゃんが10代になる前の少女の舞踊を踊るのをみてロックを感じました。
かっけー。

2009052216:30
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2008年09月01日

夏のふうぶつし…納涼歌舞伎第一部


……といえば、ラジオ体操と宿題であります。

9月になりまして、終わってない宿題を抱えて青くなってるのは小学生だけじゃない…オトナだって!オケラだって!!アメンボだって!!!
みんな9月1日は青いですよ!(なにがなんだか)


…なんといいますか3日にコンサートが始まるわけで、もう地に足がついてないわけです。
軽く3センチは浮いてる気分であります。


まあ、ただふわふわと浮いているわけでもなく、とりあえず宿題(主にたまった仕事…)を片付けつつ遊んでます。

8月22日 歌舞伎第一部→ダークナイト
23日からてんてんと国内を旅行しまして28日には大阪に着いたので雪組公演を観て、帰りに宝塚BOYSを観ようと思ったら大雨で新幹線が運休になったりしつつ2部から滑り込んで観劇。

明日(今日?)は星組の新公です。
何の因果か本公演を観る前に…新公を観ることに…


書きたいことはたくさんあるのですが、まあおいおい(そして書ききれないかも)。
端的に!(そういえば今年の目標だった)
20080822
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2008年08月19日

どうせ死ぬなら大人になんてならなくてもいい…野田版愛陀姫/紅葉狩


何作観てもダメなものはやっぱりダメなんだろうか?
同じく三敗したのが野田歌舞伎です。


野田監督の、キルは凄く面白かった。
でも歌舞伎の研辰と鼠小僧はまったく心に響かなかった。
研辰はラストをいじったことによって原作の本質を変えてしまって、何だか凄くつまらないものになってしまったのが納得いかなかったし、鼠小僧は冗談みたいなキレイゴトを並べていたことにものすごい違和感があったし。

ていうかあんまり歌舞伎と野田さんの相性自体いいとは思えず…
でも観に行く福助さんが出てるしね!

というわけで見てきました愛陀姫。

2008081618:15
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2008年07月23日

三千世界の烏を殺し…ふるあめりかに袖はぬらさじ

 

舞台を撮影して映画館で流す「シネマ歌舞伎」なるものを見てまいりました(ええもうかなり前ですよ)。
歌舞伎座でかかった時に観損ねていたので。
7月は歌舞伎座で歌舞伎がやってなかったので、などと毒を吐いてみたりしつつ観にいきました。

有吉御大の戯曲で杉村春子さんにあてて描かれたものを玉三郎が“歌舞伎として”再演。
劇場ではチケットを売るおねえさんも慣れていないらしく「ふるあ…めり、かに………すそは?…ぬらさ、じ…2枚ですね…!」と復唱されました。

…まあそれでもいいです。
涙は裾で拭かないですけどね。

というわけで、ルーナ先輩を連れて有楽町へ。

2008072318:15
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2007年11月10日

恋をするなら自転車に乗って…歌舞伎


折りたためるとなおさら便利。

学生の頃は11時公演なんてへっちゃらだったのに、最近ほんとうに頑張らないと間に合いません…


そんなわけで頑張った!
最寄り駅まで自転車かっ飛ばしました。


というわけで、有給を使って正々堂々と朝っぱらから歌舞伎座へ行きました。

吉例顔見世大歌舞伎昼の部20071108
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2007年09月17日

追悼・秀山祭にて…9月大歌舞伎夜の部

 

お友達の結婚式に振袖を着ました。
ふふん。

先日更新した画像入りの記事が、会社とかそういうのが特定されるものが写りこんでいたことに気付き、あわてて削除しました…。
気付いたとしても笑って流してください…ああびっくりした…


9月8日の月組公演と11日の宙組公演(ラモほっくんとロドギュン太)が宿題として残ってますが、まずは歌舞伎から。。。


 

幕見&歌舞伎座夜の部20070915
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2007年07月11日

比翼連理のことわりに…NINAGAWA十二夜


流行ってるのかしら比翼の鳥に連理の枝。

というわけで、歌舞伎座に十二夜を観に行きました。
七月大歌舞伎。
シェイクスピアの十二夜を歌舞伎仕立てにしたもので、再演でございます。
初演時にはわりと納得できない点が多くて、ガッカリ演目だったのですが、今回演出が変わるということで懲りずに観劇。

前回と確かに演出は変わりましたが、私の受け入れ度は変わりませんでした…。
菊之助の美しさと亀治郎の面白さだけが増していた…。
亀治郎は大河からの帰還一作目、とんでもないパワーアップぶりで…テレビ界でなんかあったの…。
まあ、見事な返り咲きっぷりでしたが、大丈夫なの普通の女形出来るの?と心配になるほど…弾けていた〜。
菊之助は美しいし、(元)三之助の中では唯一安心して観ていられる…。
こんなのじゃなくて(失礼)、古典を観たい…

演出は世界のNINAGAWAであります。
鏡を使った演出(どこかで観たことがあるぞ〜…「恐怖時代」だ…)。
舞台に鏡に幕を引いている裏方さんが見えました。
重い幕をひとりで引いている姿は、ある意味伝統文化そのものと言った風情。

そして…わりと草野先生と演出の方向性が似てるんじゃないかしら、世界のNINAGAWA。
わあー、草野先生ったら世界レベル?
はははは。


早く梅芸で発光している源氏の君に会いたーい。

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2007年07月08日

生まれ変わり死に変わり…碇知盛

 
恨みはらさでおくべきや。

日曜日はあさきのチケットが夜の分しかなかったので、松竹座に行こう!
と思ってたら、朝起きたら11時でびびりました(11時開演ですよ)。

まあ眼目は昼の部切りの仁左衛門さんの碇知盛なのでイタくもカユくも無いわけですが、こんな私なので前売り券を買っておく習慣自体ないというか(大王の舞台は別ですよ)。

そんなわけで幕見で渡海屋・大物浦を観劇。
私は大物浦だけ観られればよかったんですけどね。

期待通りの美しい、鬼気迫る知盛公でした。
体に刺さった矢を引き抜いて、その血を舐めてのどの渇きを癒すという珍しい型。

血まみれの白装束に藍隈は凄絶に美しい。
あーなんか色々書きたいことがあった気もするのですが、歌舞伎を見終わってすぐに梅田に移動してあさきを観てしまったせいで色々ふっとんでしまった…

安徳帝役の子が、壮絶な知盛入水を見て「えーんえーん」と泣いてしまい(文字通り“えーん”って)、ほほえましかった〜。
子役を使う芝居ならではですね。

 
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2007年06月16日

親の因果が子に報い…三人吉三

 

コクーン歌舞伎を見て来ました。
渋谷で歌舞伎を観るたびに夏が来るんだなあと思います。

コクーンで三人吉三を見るのは2回目。
パンフを確認したところ前は2001年でした。
まだまざまざと脳裏に張り付いています。

この演目は私にとって特別です。
なんつーか、マニアだよ?
要素が多すぎて語りきれないので、いつにもまして支離滅裂に書いていくと思います…。

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2006年08月26日

雪か花かの上白粉を痴話と手管で晒して挽いて…八月納涼歌舞伎第二部

 

とっても忙しいいちにちでした。
これというのもファントムのチケットがないから…!(ファントムを観られないから、ヤケになって予定を色々ぶちこんでしまった…)

まず、銀座でランチ。大学時代の合気道部の同期+一期上が全員集合でした。
卒業して6年?みんな合気道は続けていないんです。武道系を続けていたのも私だけでした…。
まあ、昔からこの人たちはどうして合気道をやってるんだろうと思っていたので。
とても仲がよくていつもつるんでいるのですが、文科系の趣味や萌えを持っている人間ばかりだったので…。
相変わらずみんな素晴らしいキレっぷりでした。

2時半ごろ、みんなと別れて一路歌舞伎座へ。
千秋楽滑り込み観劇。2部のみですが。

吉原狐/団子売/玉屋/駕屋
幕があくまで吉原狐を吉原雀と勘違いしていて、舞踊4種なんて絶対寝る…しかも吉原雀と団子売なんてほとんど同じような踊りじゃん…と思っていたのですが、幕が開いた瞬間に自分の間違いを知る…。
スズメじゃなくてキツネでした…。

吉原狐は村上元三作の新作歌舞伎で、45年ぶり2度目の上演だそうです。
初演の八世幸四郎(白鸚)+十七世勘三郎を、今回は三津五郎+福助。

最高でした…福助十八番(ないですけど)に加えたいくらいの…。
どうしてこれは45年も眠っていたのか…作品が福助を待っていたとしか思えない…。

歳の近い仲良しの父娘の話。廓の中での話なのに、人情喜劇というのがまたオツな風情。
父・三五郎は本当に真面目で実直、芸者屋を営む。
娘・おきちは吉原で人気の芸者だが、とにかくハヤトチリでおっちょこちょい。羽振りのいい客のことは嫌いなくせに、その客が落ち目になると途端にホレてしまう性癖(?)を持つ。
狐憑きの如くどこまでも一途に惚れ抜く姿についたあだ名が“吉原狐”。村上先生のセンスが光る…!
とても仲が良く、三五郎の妻が死んだ後は、ふたりで暮らし、毎日一緒に風呂に行く姿が吉原名物になっているほど。
おきちは早く三五郎に後添えを迎えてほしいと思っていて、その後添いをめぐる悲喜交々…。

何だかんだと色々あって、それなりの結末を得た後、父娘はいつものとおり朝風呂に出かけます。
みちみち、おきちが「おとっつぁん」と呼びかけ、三五郎が「なんだい」と答える。
それだけのセリフなのですが、毎日一緒に生きてるにんげんどおしの、日常の愛情や許しがたくさん詰まってました。

おきち、とにかく人の話を聞かない…一を聞いて十を誤解する女。
それにしても福助さんはちょっと足りない女というか、いい子なんだけどアホなんだよなあ、という娘をやるともうキラキラ輝きます。
やかましくて、空気読まなくて、でも何故か人の輪の真ん中にいるような。
ウザい一歩手前の愛嬌が本当にうまい!愛しい〜!
周りにいたらずっと垣間見ていたい(係わり合いにはなりたくない)。
それを受ける三津五郎さんがまた実直そのものなのがなんともいえない…肩を叩いてご苦労様、と言いたい。

とにかく情愛のある物語でした。

しかも…橋之助の女形が、でかくて笑えた。
宝塚の男役が女役になるのとはまた別の倒錯があります…。
モトをただせば同じ男なのにどうして福助さんはオンナノコに、橋之助さんはジョソウオトコに見えるのか…。

そして、舞踊小品3題。
団子売(扇雀+孝太郎)は無難に、玉屋(染五郎)はちょっと背伸び気味、駕屋(三津五郎)はさすがの風情。

里見八犬伝は猿之助一座のを観たから今回は観なかったけど…福助さんの毛野はちょっと見たかった……。
そして福助さん、来月の秀山祭は籠釣瓶の八ツ橋ですからね…ファントム難民の昨今、すごい行きたくなってきた…

…こうしてみると私、福助さんの大ファンみたい…そうでもないんだけど……。
“ファンじゃないけど、楽しませてくれるから好きな役者”ってやつです。

ちなみに、福助さんは雰囲気があすかちゃんに似ている…気がする…。
歌舞伎なり、宝塚なりのカテゴリからどこかはみだしているようでもあるのに、そのカテゴリになくてはならないような役者。

歌舞伎の後は溜池山王に移動して、第九。
私はどうも物語がないと…全て子守唄に聴こえるらしい……よ、よく寝た……。

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2006年07月21日

ひねた生娘 今日よりは 手折らせ初むる花嫁御…社会人のための歌舞伎鑑賞教室


社会人のための歌舞伎鑑賞教室に行きました。
歌舞伎鑑賞教室のオトナ版で、昼間公演ばかりの国立劇場で、3回だけ夜18時半開演の公演がある。
それが、社会人のため、というわけですね。ただそれだけなんですが、国立的にはかなり画期的かと。
そもそも国立劇場に夕方に行くシチュエーションが珍しくて不思議だった。

鑑賞教室と言うことで、前座に歌舞伎のみかた、そして『彦山権現誓助剣―毛谷村―』。
歌舞伎のみかたは、多分学生向けと同じ。研修生を使ったわかりやすーい、うすーい解説。
社会人の、と銘打っているのだから、もう少しアカデミックなことを教えてくれてもいいのになあと思う。

そして、本編。
梅玉の六助に、芝雀のお園。

梅玉を見ていると、まっつを思い出す。いや、逆か。
まっつをみていると、梅玉を思い出すのです………なんかさっぱりした、というか地味〜な芸風が(決してけなしているわけではなく)。

梅玉というひと、浄瑠璃の大仰なニンがないので、どうしても新歌舞伎の役者、というイメージがある。
さわやかな口跡を駆使し、セリフ劇に向いていると思われるこの人が、六助をやったらどうなるのかとある意味興味もあった。

毛谷村はとてもオーソドックスな丸本物で、梅玉演じる六助は、骨太の、強くたくましい男。
それをあの優男ぶりが板についている梅玉さんがねえ…と思っていたのですが。
だって籠釣瓶でいうなら栄之丞役者ですよ(所謂、ヒモ)。

観てびっくり、とっても素敵だった。
そして、誰にもなしえないことを、ごく自然にやっていた。

浄瑠璃という特殊空間にリアルを持って入っていたのです。

浄瑠璃だと「え」とか「いやあ…」とか、そういうちょっとした言葉ですら、ある種の“型”になるものだと思っていた。そういうのしか観たことがなかったし、そういうもんだと思っていました。
でも梅玉さんはとっても自然なニュアンスのまま、丸本の世界に溶け込ませていた。
浄瑠璃とは相反するのに、きちんと三味線に乗っていて、しかもなんともいえない愛嬌があった。
化けたなあと思った。
自然であるがゆえに地味であること――それを追求したこの人の芸に、いつの間にかささやかな花が咲き乱れていた。
なんだか心が温かくなり、なにしろまっつを観たくなってしまいました。
というより大王大王大王…来週末まで見られないよ〜…。

余談ですが後半の浄瑠璃は清太夫。初めて観たときからちょっと苦手な“顔芸”の清太夫…。
顔を見てないとどういう感情なのか見えてこないという…でも歌舞伎という舞台を観る時に浄瑠璃を凝視しているわけにはいかないのですよ…。

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2006年03月23日

東海道四谷怪談 北番

シアターコクーン。 
直助の
業悪だねェ
の呼びかけに、伊右衛門が
首が飛んでも動いて見せるワ

って答えてたっ!!
生への執着、尽きることのない欲…串田先生やっぱりわざとだったか…南番では深く考えずに観られるよう、いえもんのキャラを変えたか…。
串田先生憎い…憎いぞお!
大好きだようー。

南北両方観た感じで、北番はマニア向け、南番は一般向けという住み分けがなされている気がしました。
南番の方が回数が多いのも、憎いね串田せんせい…

音楽はコーカサスの白墨の輪風味…同じ人なのかな?
でもあってたよ。
不吉な、無国籍な、なんともいえない音楽。
ぜーたくを言えば、もっと不動明王がライトに照らされるさまを観たかった。
あんなに立派なのに、序幕しか出ないなんて…(南番とほとんど同じ使われ方だった)。ずっと舞台にあってもいいんじゃないかと思うくらいでした。

そして、あの背景。のたうつ炎のような布があるだけの。
それに色とりどりのライトがあたると、あるときは炎に、あるときはひとだまに、またあるときはさわやかな風に。
奇跡のような演出でしたよ…。
 

北番で焦点が当たっているのは人の怨念ではなく、男と女。
伊右衛門とお岩さま、お袖と直助、与茂七。

にんげんが絡まりあって織り成す地獄絵図。

これが串田先生の描きたかったことか…。
あーもー抱きしめたいよ。
自由で、でも踏み外さない。

野田さんとは格が違うね。
野田さんは自由だけど踏み外したからな…。
研ぎ辰は終演3分前まで絶賛モードだったけど、最後の3分でアンチ野田に。
ごめんね。
でもあなたが悪いのよ(棒読みでお願いします)。

北番のラスト、雪の代わりに、人の死骸が降り注ぐ。
その中をのぼっていく伊右衛門。のぼった先から落ちなくてはならないことを知りながら、上らずにはいられない、人間の業。

これは三人吉三でやりたかったんじゃないかと思った。
ていうか、やってほしかった。

雪の白、浄化の白はもういい。
地獄の業火に焼かれる人間の業の深さこそが、私の好きな歌舞伎なの。
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2006年03月21日

東海道四谷怪談 南番


たとえて言うなら、遊園地のお化け屋敷。

蛇山庵室の場では会場を悲鳴が飛び交ってました。
私もびっくりして10cmくらい飛び上がったよ…。
平場で見たのですが、まさかすっぽんをぶち破るとは。くわばらくわばら。

プールを使ったり、仕掛けが多かったり、歌舞伎座でやるようなケレン味の強い舞台で、面白かった。ザッツエンターテイメント!
でもさ、

業悪だねェ
に、応えて
首が飛んでも動いてみせるワ
が、いいな…。

最後の最後でお岩さまに向かって言うせりふじゃないんだよな。
串田せんせいらしからぬ解釈。
わざとか?と勘ぐりたくなるくらいの。

でも、この大きさであってこそ、だよなあ。
歌舞伎座で観ると、浪人暮らしを強いられた長屋が、どこのお屋敷か!?ってくらい長屋が広いもんだからよくわからないのですが、本当に4畳くらいしかないと、宅悦の逃げ場がなくて面白い。

お岩さまの、怨念の塊になっていくさまが痛々しい。
幽霊のイメージが強いのですが、幽霊が怖いんじゃないです。
ひとのこころに絶望していく

ラストはやはり忠臣蔵。
これは、忠義の四十七士になれなかった、おちこぼれたちのお話だから。

おちこぼれた彼らが、忠義の四十七士と同じ雪にまみれて死ぬ。
デカダーンス!
posted by 海野モノトモ at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 歌舞伎 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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