2007年06月02日

そのとき娘が歪む 悲しい娘が歪む…明智小五郎の事件簿〜黒蜥蜴/TUXEDO JAZZ

 
こころとからだと愛がねじれる。


ヨースイ…あんた…なんて歌を…!

漫画は何百回となく読み返すのですが、小説はあまり読み返す習性がないのです。
でも、なんかトカゲ千秋楽を終えてから思うところあって吉行御大の「原色の街」を読み返したので、いまさらトカゲちゃん考察。


あまりに明智先生にホレ込みすぎて、黒トカゲについて何も書いてませんでいたが、今回の黒蜥蜴の造形も大好きです。

今回もあやねちんはやってくださった。
大王とは違う意味で底知れないひとだ…
ファントムの時も、黒蜥蜴の時も、不憫になるほどばかでっかいハードルを目の前に置かれていたけれど、彼女は毎回それを飛び越える…というよりよじ登って乗り越えてみせてくれる。

ファントムの時はクリスティーヌに感情移入しまくりでエリックを愛しまくりだったのですが、今回は明智先生ののめりこみに乗っかって観ていたので、トカゲちゃんが魅力的で仕方がありませんでした。


 


 

ぬるりするりと逃げていくトカゲちゃんの話、長いですよ…。
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2007年05月13日

咲き乱れてる花の中 あたたかな風に吹かれて…明智小五郎の事件簿〜黒蜥蜴/TUXEDO JAZZ

 
お前がおれの全てだと てさぐりで言ってみせるよ


千秋楽を観劇しました。
仕事が入ってしまった先輩に譲ってもらったチケットがSSって…初めて座るさんれつめ…震えました…
やはりタカラヅカトモノカイに入会すべきかもしれない…やはりトモだけあって、いい席が取れるんだなあと思いました。


そんな席で見た大王は…何であんなに綺麗なんだろう…何であんなにかっこいいんだろう…と、本気で考えた3時間強…。


社内の人間たちが結構来てたので、終演後みんなでご飯を食べて出てきたら、ルキーニ仕様の大王が降臨中!
うほ〜ワッショイワッショイって思ってるうちにお姿が見えなくなりました…歩くの早い〜。
大王おつかれさまでした!と、御尊影が消えていった方に最敬礼。

 
 長〜くなるので、久しぶりに折り返してみた。以下レポートであります。
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2007年05月11日

彼女の恋する やさ男は 訳あって既に天国にいた…明智小五郎の事件簿〜黒蜥蜴/TUXEDO JAZZ


ショーの冒頭、大王の優しい歌を聴いていると、いつもこの歌を思い出してしまうのです。


今日は一回公演だったせいもあり、余裕のある舞台だった気がします。

明智先生はクラブで、請われて結構楽しげに踊っていたのですが、トカゲちゃんに抱きつかれて歌の最後ではうんざりしてました。
やっぱり楽しくないじゃん、見たいな。
お、病系の先生かな、と想っていたのですが、そうでもなく。

ホテルでの謎解きが、全て緑川夫人に向けられていた。
岩瀬さんに説明しているようでありながら、緑川夫人から目を離さない。
だからそれを聞いている夫人の目から、途中で笑みがすっと抜けて、口だけで笑っていた。
そしてそんな顔を見て悦んでいる先生は、公開処刑を楽しむサディストみたいでした…。
  
でも、“嘘よ”と言われて、見るからにムッとしてました。
先生ったらおとなげなーい☆

そして彼女のたくらみが全て明るみに出た時、先生は夫人を意外に簡単に掴まえられそうだなと思ったみたいです。
でも、彼女に足早に近づいて行って手を伸ばした瞬間、鼻先に銃口が突きつけられる。
一瞬、明智先生の背中は(下手側だったので背中しか見えなかった)、何か見えないものに打ち抜かれていた。
…恋に落ちた瞬間だなアレ。
案外簡単につかまりそう、って思ってたのに、一筋縄じゃいかないおんなだと身を持って知って、一筋縄じゃいかないからこそ、相手にとって不足なし、と思ったのでしょう。
だから、惹かれていく。
そして、そういう相手を見つけられたことに対する愉悦がトカゲダンスに反映されている気がしました。

黒蜥蜴だー!と叫んだ先生の後ろで、波越警部が本当にオロオロしていて、緑川夫人が大物の女賊だったことに驚愕!ではなくて、おれの親友はどーしちまったんだ的なオロオロで、相変わらず面白いです。

あいつとの初めてのデートが、と、昨日に続いてボヤいてました。
しかも「はあ〜」と愛嬌たっぷりにヘナってて。
一緒に行った方がオジサンが明智先生の変装だと気付いてなくて、先生が帽子とカツラを取った瞬間「えっ!?」って小さく呻いてました…いい客だなあ。


少女を抱きしめた後、キスしようとしていたようにみえました(一瞬腕に抱いた少女を覗き込むような感じだったので)。
優しく抱きしめてました。
優しい顔なんだけど、口が波線になっているというか。
泣くのを我慢して優しく笑っていました。

[忘れられない]は、完全に追憶が勝っていて、妹だとか、彼女が死んだ理由だとか、そういうのはきっともうどうでもよくて、少女のてのひらやくちびるが永遠に失われたことが本当に哀しかったんだと思います。
下界に下りてきた後、放心していて、上を向くこともなく呆然と立っていました。


ショーを見てて、昨日のさみしさのわけが分かってしまった。

時間は前に進んでいて、昨日も数年前も、数分前も、過去は過去で。

未来って無限の可能性があって、もしかしたら本当に空だって飛べる日もあるかもしれない。
でも、過去を変えたり、過去に戻ったりだけは絶対出来ない。

さっきみた明智先生も、もう過去なんだなあって思ってしまいました。
色々な明智先生に会えてあんなに楽しかった日々は本当に最近のことなのに、それはもう二度と取り戻せないんだなあと思ったからだと思います。

終わって欲しくない!という気持ちで見たから、ダメージとなって残ったようです。
今日もすっごくさみしくなっちゃった…

社内のヅカ部員から千秋楽のチケットを譲ってもらえたので、いざ出陣であります!(土曜日はお休み)
 
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2007年05月10日

ああ ただ星が綺麗だね 僕はお前にはなれない…明智小五郎の事件簿〜黒蜥蜴/TUXEDO JAZZ

 

メモした時点で力尽きる日々が続いていますが、相変わらずいちにちいちトカゲ中であります。
箇条書き風味にお送りします…

ええっと、18時半公演。

なんだかいろいろな意味で臨界点突破してる感のある公演でした。
後もう少しだ!頑張れ!
でも終わって欲しくないと思うのはわたしのエゴでしかないのですが…終わって欲しくない…。


今日の明智先生は妙なテンションでした。

緑川夫人に「女を磨くわ」といわれて、笑いながらうなずく明智先生。
期待しているからな、と言わんばかり…。
二人にしかわからない共通言語があるのかもしれません。

トカゲダンスが、もうひとねじりされた感じになっていた〜。
鳥肌どころか武者震いしてる感じ。


潤ちゃんの岩瀬邸での泥酔演技を観るたびに、しらふの潤ちゃんが一生懸命テンションあげてあんなにかわいいヨッパになってんのかと思うと、愛しくて仕方ない。
しかもあの潤ちゃん、あとで自己嫌悪に陥ってそう…。


どーんと飛んで“おいで”のシーン。
今まであまり言及してきませんでしたが、今日こそ言おう…だって今日みたいなの初めてだったから!

少女が“わたし、自首します”って言ってから“おいで”と手を差し伸べるのですが、今日の先生、少女が“わたし…”って言った時には既に手が前に出てました…。
どんだけ抱きしめたかったんだろう先生。
どんだけ手に入れたかったんだろう先生。
でも抱きしめ方は優しくて、こわれものを扱うみたいだった。

「なぜだ…」って、ささやくように言う。
声を出したら腰が砕けちゃうんじゃないかあの先生…。

忘れられないでは、長い間後ろをむいてナナメになっていて、やっとこっち向いたかと思ったら顔を覆っておのれの愛を呪っていた。
でも、その次の追憶に、痛々しいほどの憔悴と想いが込められていて。

この[忘れられない]と言う曲には大きく分けて妹を救えなかった自責と、死んでしまった少女のてのひらやくちびるへの追憶、ふたつの要素があると思います。
自責か、追憶か。
どっちに重点が置かれるかで明智先生が違って見えるのですが、今日は追憶が凌駕していた。
とたんにフェチの純愛的な要素が強くなって、それが好きなのであります。

少女の死後、独楽や押し花をデスクの奥深くにしまっていたのでしょう。
そして喪失の傷が癒えないまま半年が経過し、身辺整理をしていたのか、独楽と押し花を取り出して……少女の遺言を見つける。
先生は、嗚咽のような、息を飲むような声を漏らしていました。

たぶん先生はそれまで、少女が何で死んだか分かってなかったんだと思います。
妹だっていいじゃん、って思ってたんだろうなあ。
でも押し花の遺言を見て、彼女が死んだのは、自分が兄だったからではなく、自分を男として愛すためだったのだと悟ったのかもしれない。
そして、またかすかな嗚咽…。
なんかもう子供みたいに涙を拭っていたりして…。

「行こう」が、いつもの力強さがなくて、なんか子供みたいな、どこか頼りなげな感じでした。
声を張っていなかったのは初めてでした。
少年が一瞬振り返っていた…。


ショーは…。
楽しかったけどものがなしかった…。
なんかとても明るいさみしさがまとわりつきました。
なんでだろ。

 
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2007年05月09日

空気女と小人を連れて街にサーカスが来る前に…明智小五郎の事件簿〜黒蜥蜴/TUXEDO JAZZ

 
今日は公演がありませんよ。
だけど心の中で2回公演であります。
フル稼働だなー私。
 
ということで、しみじみと明智先生とトカゲちゃんに思いを馳せておる仕事中であります。
 
 

この公演が始まってかなり早い段階(ていうか初日観てすぐ)で私の頭の中で木村先生を抹殺してしまったため、脚本のアレ具合は見えなくなりました。
もう影も形もないね、アンナヤツ!

なにしろ見てたらリピートできないもの(腹立たしくて)。
今更ですが、言いたい放題で木村先生がお好きな方は申し訳ありません。


というわけで木村先生からこの作品世界の“神”の地位を剥奪し、目の前の人物が脚本を離れて生きているのだと捉えることにしています。

そうしたとき、明智先生って、すっごくロックだと思うのです。
今まで見た大王の役のなかで一番ロックなキャラ――その支離滅裂ぐあいも含めて。


ロックとはものがなしいものなのだ、とオーケンが言ってました。


なんか、わかる気がする。
かっこいいとかっこわるいの境界線上にあるもの。
汚いときれいの境界線上にあるもの。

マクベスをロック(メタルだけど)にした劇団☆新感線の気持ちはものすごくわかる。
さんにんの魔女が言うあの有名なセリフは、まさにロックだもの。
あれもものがなしかったなー(疲れたけど。)

そういう相反するものが共存するものがなしさを背負っている存在として、所謂畸形と呼ばれるフリークスたちがいる。

明智先生には、そういうものと同じ雰囲気を感じます。
だから、このお芝居は私にとって、フリークスが普通の少女に恋をした純愛物語なのです。
美女と野獣の悲恋版、というか。

畸形の心を持つ男が、普通の人みたいに普通の人と恋愛して結婚して子供を作って幸せになろうとしたけど、なんだやっぱり普通にはなれなかったな、みたいな、ものがなしさ。

明智先生は、黒蜥蜴の中に畸形を見つけた――彼女の歪みはまさに“わたしをおんなにしたような”ものだったんだと思う。
このひとなら愛せるかも。
このひとなら愛してくれるかも。

でも少女の歪みを暴いていくうちに、つるんと純粋な少女が現れた。
少女のこころを白とたとえるなら、一方の明智先生は、真っ黒なキャンバスを白い絵の具で上塗りしたような、白さ。
似て非なるものだったのではないでしょうか。
 
そして、あの結末ですよ…。

独楽がなんだ、押し花がなんだという叫びは、私にはもう妹だからなんだって言うんだーという叫びにしか聞こえません…。
こんなもんいらないもの、トカゲちゃんがいればいいもの。

ってことですかね先生!

…愛しすぎて、イロイロなものがすっ飛んでます。
だから私は明智先生にこそ言いたいのです――あんた、純粋なんですね。


ああもう明日はどんな明智先生なんだろう。

 
と、思いを馳せたところで、お仕事に戻ろう…。
いちにちいちトカゲのおかげで、大変なことになっとります…でも土日のチケットがまるっきり取れてないので、平日必死です。
 
posted by 海野モノトモ at 21:50| Comment(0) | TrackBack(0) | 明智小五郎の事件簿〜黒蜥蜴/TUXEDO JAZZ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年05月08日

わが名はハンタア。葉子などトカゲのエサに過ぎぬ…明智小五郎の事件簿〜黒蜥蜴/TUXEDO JAZZ

 
貴方がたはハトに投げた豆のかたちを、覚えていますかな?


…とでも言いそうな明智先生でした(すっごくわかりにくくてマニアックな引用ですみません)。
ようは、囮なんてどうでもいい、という。
葉子さんに冷たい冷たい。
でもそれはトカゲに夢中になっているからではなくて、“違う何かにとりつかれている”と言った葉子さんの言葉があまりに図星だったからでしょう。
先生は自分で冷静なつもりでいるのです(あんなトカゲダンスをしときながら!)。
だからこそ、葉子さんに図星を指された先生は、がらりと口調が変わるのです。
そして、さらにのめりこんでいく。

欲望が倫理を凌駕しているくせに、倫理の中で生きていると思っている人間の矛盾って、本当に好きです。

なにしろ、登場した瞬間から平常温度が高い先生でした…(やはり火曜日の夜は焼肉なのか…)。
クラブブラックリザードにて、夫人に小突かれながら、笑っていた。
ここで、もう彼女の魅力の虜になっている――無意識のうちに。
でも、認めないのです。

自分のなかに生まれた感情を見ないふりして、いつものとおり犯罪と向き合っているつもりでいる。
きっと、葉子さんに言われるまで、きっと無意識なのです。
ちなみに、あやねちんもそんな明智先生を受けて若干いつもよりも温度がたかめのトカゲちゃんになっていて、なんつーか本当にこのふたりは芝居のイキがあうんだなあと思います。

そしてホテル。
明智先生はうっすら頬を緩めたまま、夫人の言葉攻めを受け止めておられました。
ここでは堂々たる緑川夫人、しかしふとした目線に不安をよぎらせたり、それを隠すように虚勢を張っていたりしていて、有閑マダムの奥にイキがっている少女が透けて見えるのです。
彼女の演技が、彼女自身の結末までの伏線になっている。
あやねちんは本当に演技の質が大王と似ている…

波越くん、大物だ…と言う顔は放心。
そして黒蜥蜴の名前を叫ぶ時に、笑うのです…。
影男が解き放たれた瞬間。
そして、トカゲダンスですよ。すごくないはずがない…!
見ているだけで汗かくんですよ興奮して…!

そして先生はランデブーでもなんか赤い糸?を取り出して波越くんにいたずら…。
下手だったので見えなかったのが残念であります。


(飛ばしすぎですが飛ばしますと)少女が死んだ時、わたしはまたニュー先生に会えました。
自分を嘲笑いつくして、独楽を捨て、押し花を破って、死んでしまおうとしていました。
寸前、押し花の遺言を見て、死ぬのをやめる。
でもそれは彼女の言葉で立ち直ったというより、なんか“死ぬのを阻まれ、生かされた”感のある明智先生でした。

渾身のプロポーズをした相手に、お前が生きるために私が死んだのだと言われれば、生きるほかないもの。
生きなければいけない。
小林少年の呼びかけに“なんだね?”と微笑んだ瞬間に涙がボロリと。
その後、少年言いにくそうなことこの上ない…。
行こう、と言って歩み出した後、少しうつむき気味の先生の背中は立ち直った人のそれではなかった。
少年、これからが大変ですが先生をよろしくね、と結構本気で思いました。

そうそう、潤ちゃんが東宝ベスト潤ちゃんでした。
実は大劇18日以来のベスト潤ちゃん…
今だから言えますが、潤ちゃんは東宝ではずっと元気がなくて、ぐらぐらと煮立つ芝居の差し水みたいにひとり温度が違って、本当に心配していたのです。
なんかお芝居以外のことで悲しいことがあったのかとすら…。
もしかして飼っていた文鳥が死んじゃったりしたのかしらと余計な心配をしていたのですが(まとぶんは間違いなく文鳥は飼ってないだろうけど)。
元気になってよかった。


そしてショー。楽しかったです。
何度でも言うよ!byウルフ

ナイトジャズの大王が、久しぶりに解放されて楽しげに狂っていた。
つがいの小動物を追い詰めている狩猟犬のようでした。
最近のナイトジャズでは、大王は周りを見るようになったのか、暴走することもなくおぎたせんせいの込めただろう意図どおりに“演じて”ましたが、今日はタガが外れてしまった模様…いいのいいのそれこそ大王だもの!

なにしろ、せり下がる大王を見るまとぶんの顔が、いつものさげすむような顔ではなくて、“や、やっと逃げ切った…”という安堵しつつまだ動悸が治まらない的な顔をしてましてね…。
しかしあやねちんはいつでもどこ吹く風でニコニコしていて、全ての狂気が彼女に集約されて昇華されているようにさえ感じます。
 

フィナーレ、羽根を背負って大階段を降りてきた大王が歌い始めてもそのお姿にスポットライトが当たりませんでした。
大王は歌いながら両手を差し伸べて“来い来い”とばかりに手招きしてました(…なんというか、“ヘイ!カモーン!”みたいな。直訳過ぎてすみません)。
応えるようにピンスポが当たり、瞬間、満面の笑顔。
死ぬかと思った…
やっぱり大王はピンスポ当たらないとね!

銀橋で“あー!”という顔でまた笑顔。
殺す気ですか。
誰を、何を見つけたのさ…


そうそう最近、真野すがたちゃんを見るたびに“薔薇様…”と思います(大王お茶会発言)。
何色の薔薇様でしょう…まったくもう!
誰ですか某シリーズの愛読者は!
名付け親はおれのじゅりあか!?それともいちかか!?(ぜったいどっちかだと思う…しかもじゅりあ説濃厚…)
もうじゅりあったら!かわいいんだから〜!!(ナニシテテモイイ)
大王はお茶会で由来について“面倒を見てもらってるからみたい”って言ってたけど…知らぬが仏ですね。

わかるひとには大爆笑モノなのですが…
お茶会でも客席はそんなに盛り上がってなかったってことは、やはりあまり知られていないのかも。
有名だと思ってた。


そういえば、この間読んでた某漫画誌の某作品に春野寿美礼という文字があって、びっくりしました(ちょっとした雑談に出てきただけなんですが)。
大王とあらんけいがすきなのかしらこの作家さん…
あの雑誌、なにげにヅカ登場機会が多いと思うのです。

なんだか何書いてるかわからなくなってきた…。
眠いのに興奮して寝れません。
もう5時ダヨー

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2007年05月07日

いくつもの街を越えて蝶の群れとなり…明智小五郎の事件簿〜黒蜥蜴/TUXEDO JAZZ


今日はヘンタイ度はナリを潜め、全体的に低温鬼明智でした。
こういうのもよいであります。

今日の明智先生はホテルで夫人とねっとりと話し込んでいる時“早苗がさらわれたんだぞ!”と会話に割り込む岩瀬さんにイラッとして“早苗さんは無事ですよ”と、乱暴に言い捨ててました。
あんたの娘はどっちにしろ無事だから黙ってろ、と言わんばかりの。
葉子さんの告白にも動揺ひとつせず、穏やかな口調ながらサラリと釘を刺す。

そこにもここにも鬼明智♪
大好きであります。

トカゲダンスは、どっちかと言うと…2階まで届くと言うより1階でとぐろを巻いているみたいだった。
…それはヘビですよ先生!

ランデブーでは、波越警部にドライビングフォームを指導(?)してました。
波越警部も実践。
最後は車の中で波越君に向かって全速力で走るまね(その場で足踏み?ものすごい手の振りでした)
“走った方がはやいよー”ってことなんでしょうか。
明智先生はトカゲちゃんに夢中ですが、小林少年と波越警部を前にすると一瞬トカゲちゃんのことをお忘れになるらしい。

そして少女の死に際して、明智先生は怒っていた。
彼女を救えなかった自分にも、死を選んだ少女にも。
世界に一匹しかいないちょうちょを、捕まえておきながら上手く標本に出来なかった少年が、自分の技術の拙さにももろいからだを持つちょうちょにも腹を立てているような。
フェチ部分が突出していないせいもあって、先生の中に笑えない歪みが見えて、ぞっとしました。

最後には立ち直って颯爽と…歩いていったはずなのに、銀橋でボロリと涙。
びびびっくりした。


ショーのことを本当に何も書いていないのですが、毎度楽しんでいます。
楽しいな〜と思っているうちに気付くと扇めぐむくんが歌ってるのです…

白いタキシードで銀橋のシーンがとても好き。
銀橋から本舞台に戻る時の手とステップがかわいい〜。
イティコ先輩はそのシーンの大王を“キャスパー”と呼んでいます。
白いところとかわいいところしか共通点はないのでは…
本舞台に戻ってからも、にゃはにゃはと笑いながら踊ってて、もうデトックス効果バツグンであります。

銀橋で、客席をじいーっと見てからウインクしてました。
たぶんターゲットと目が合うのを待ってから、百発百中のウインクだったのでしょう…。
ウインクも無駄にしない男役・春野寿美礼。


今日は並んで観劇するはずの友人が新宿で倒れ、ビックリしました。
すみません助けに行かなくて。すみませんつつがなく観劇して。

終演後に連絡したら新宿の駅で休ませてもらっていたので引き取りに行って、まだ本調子でないひとに今日の明智先生の鬼っぷりをとーとーと語る。
これで少しでも観た気になっていただければ…!(余計なお世話)

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2007年05月03日

そして君は 狩りのためのデコイ…明智小五郎の事件簿〜黒蜥蜴/TUXEDO JAZZ

 

続いて15時半公演であります。
前の回でヘンタイレコードを更新しましたので、一体どんな先生になるのだろうと興味しんしんだったのですが。


妙に病的な明智先生でした。


性的嗜好とかそう以前に、こころが病んでいるような。
そういう方向の狂気を感じたのは初めてでした。
まさかその方向に曲がっていくとは思わなかったので驚きました。

緑川さんあなたはひどい人だ、と、ひどく虚ろに笑っていました。
トカゲダンス以降は、欲しいものを手に入れたいという乱暴な欲望よりも、必要なものを追いかけているような切迫があった気がします。
病の特効薬を求めるみたいに追っていた。

葉子さんに告白されて、ため息をついていました。
その後、その言葉が嘘でも?という声音に怒りと苛立ちをにじませていて…鬼がおる…

他人の気持ちを考えている余裕のないような病み方をしていた。

完璧にエサ扱いでした。
葉子さん大泣きしてるのに“もう落ち着かれました”って…全然落ち着いてない……


そして、生きるために手に入れたかった黒蜥蜴という存在が目の前で絶命した時、必要なものが永遠に手に入らないことと、残りの時間をそれなしで生きていかなくちゃいけないことへの暗くて深い絶望。


トカゲが死んだ後は、病度を深くしていました。

小林君も、痛々しくて声をかけられないというよりも、近寄りがたいというか、一種の恐怖のようなものすら滲ませて“…せんせい…”と呼んでました。


小林君は帽子よりも先にオクスリと水をお渡しした方がいいのでは。


このままお茶会かとちょっとびびりながら会場へ移動しました。

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カブト虫こわれた 一緒に楽しく遊んでいたのに…明智小五郎の事件簿〜黒蜥蜴/TUXEDO JAZZ


幸福に糸つけ ひきずりまわしていて こわれた


2公演観てお茶会…魅惑の大王フルコースであります。
ざっと振り返ってみたいと思います。

前夜がほぼオールナイトの状態で(自業自得)、11時公演に臨む。
明智先生は、ヘンタイレコードを大幅に更新…もんのすごい回でした。

黒蜥蜴の正体を暴いた瞬間、夢中になれる遊びを見つけた少年みたいに興奮していた。
そんな明智少年は世界に一匹しかいないうつくしいトカゲを捕獲することに夢中でした。
好きなものトカゲ。欲しいものトカゲ。
とにかく、まさに“とりつかれている”状態で、トカゲダンスでもばかでっかいトカゲを繰り出してました。
自分自身と黒蜥蜴を重ねて、自分しか捕まえられない特別なトカゲに思いを馳せている。
ものすごい熱量でした。
舞台には大王ひとりしかいないのに、空気が東宝サイズをはるかに越えていた。

プロポーズがトカゲ捕獲のための最後の手段だったみたいで、なりふり構わず懇願モードでプロポーズしてました。
黒蜥蜴が少女に戻るように、明智先生も少年モードだったのです。
罪は10年かしら、20年かしらと呟くトカゲちゃんを、口をへの字にして抱きしめてました。
思いっきり着飾りたいといったトカゲちゃんに、嬉しそうに笑う。
一体どんな美しいものが見られるんだろうと。
多分、本当に着飾ったトカゲちゃんを見ることが出来たら、きっとつれて逃げてると思うのです……
それは叶わなかったわけですが。

少女の死後、明智先生は大体いつも傾いているのですが、今日はとみにナナメの角度が…大きかった…
頭を抱えるようにして、自責している。
そして、少女の死を“嫌がって”いた。
目の前の現実を受け入れたくなくて、だだをこねているみたいな。
子供が夢中になっているオモチャを取り上げられたみたいな嫌がり方でした。

ひとしきり少女の唇とてのひらを追憶してのち、しょんぼりと階段を下りていく…。
本当に悄然、というよりしょんぼりしている、というのがぴったりなくらいで、不憫な子でありました…。

独楽を投げたあと、押し花を破ろうとして破る寸前に少女の遺言を見つけて……嗚咽。
ほんとに「…ぅっ」って声を漏らしていて………先生本気泣きですか!

そして、先生は最後まで少年のままでした…


小林君は帽子よりも先にハンカチをお渡しした方がいいのでは。

 
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2007年05月01日

君は静かに音も立てずに大人になった…明智小五郎の事件簿〜黒蜥蜴/TUXEDO JAZZ

 
ヨースイのライブまで手が回らない中、13時30分公演を観てまいりました。
2階B席は、この公演では特等席だと思います…。

特にショーはフォーメーションの美しさがわかる。
1階席だと雑然としているように見えるシーンでも、上から見ると計算しつくされた色やそれぞれの居所に驚きます。
タランテラ!の時もそうだったんだけど、荻田先生のショーは2階後方が特等席ですね。
芝居でもほら、トカゲダンスで放たれたトカゲがここまで届くのでね(というか、今日のトカゲも私のはるか頭上を飛び越えて壁を突き抜け、日比谷の町を走り回っていました…)。

今日も前半が楽しくて、後半が絶品という気の抜けない展開になっております。

友人として来た、と言って明智先生の顔を不必要に近づける警部。
近い近い近い!
警部の後頭部が客席を向くほど、明智先生に顔を向けていて、本当に友人でしょうか彼らは。
あれは…そう、フレンチキスの距離でした(誇張表現)。
……明智先生へのサービスなんでしょうか。
先生も喜びすぎであります。

ホテルのシーンが私は本当に好きで。
明智先生のフェティシズムの萌芽がはっきりと見えるから。
思わず恋してしまいそうと言われた後の“それも嘘ですか?”という時のなんともいえない陰鬱な笑顔。
“それまでに女を磨くわ”と言われた時のにたあと音のしそうな笑顔。

ネイチャー系(生物系?理科系??)テレビ番組とかで、植物の萌芽の様子を早回しでみせることがありますが、あんな感じ。
種だったものがじわじわと芽を出し、うねりながら大きくなり、違うものへと成り果てる。

あのシーンで明智先生は違う何かに生まれ変わっているから。

そしてその後、今日は早苗さんに鬼のように冷たかった。
口では説得しつつも、おとりの反抗に若干苛立っており、「もう落ち着かれました」という言葉にも、ため息をつかんばかりに呆れたような響きがあって。
黒蜥蜴以外の女はもうどうでもいいんだなあ先生ったら。
でも、ここで先生が冷たければ冷たいほど、先生の黒蜥蜴に対する執着ぶりにも、牢獄に入った後の早苗さんが自分を嘲笑するその笑いにも信憑性が出るので、私はこのシーンで鬼明智に当たると気が昂ぶります…

 

一方ランデブーで先生は、おきにいり警部をバシバシ叩き、客席を指差し、しきりにお話。
警部も警部で運転そっちのけで明智先生の肩に手を置いたりしていちゃいちゃしてるので、下で全速力で走っている少年たちと刑事さんたちが不憫でなりません。
このシーンはいつも、いい加減にしろ!しかしもっとやれ!と思います。
ちぢに乱れる。

今回観ていて、大王はいっぽくんがほんとうに好きなんだなあとしみじみ思うのです。
好きというか、懐いているというか。
次々と異動になるひとびとの中、いっぽくんが花組に戻ってきたことが、大王的に“久々の明るいニュース”だったんじゃないかなあと思うのです。
今思えば大劇のお茶会の時も、いっぽくんの話題が多かった。
…………大王の片想いじゃありませんように…(親心発動)。


ショーでもザ・コンチネンタルの最後、銀橋で客席に手を差し伸べてました(後ろが詰まってますよ…!)。
仕立て屋のシーンでは、タキシードまとぶん(妙に語呂がいい)を見て、これに決めた!とアピールした後で、何故か人差し指と中指でお箸を作ってなんか食べてたし(麺類?)。
おなかすいてたのでしょうか。

しかもブロックサインをやり捨ててからはけていったため、大王の舞台存在時間がいつもよりも長く、残されたまとぶんとあやねちゃんが若干焦り気味でセンターに向かってました。
あやねちんは短距離走が遅いので(あやねちんお茶会発言より)、走らせちゃダメなのに〜。
あやねちんたらかわいいなあ〜大王の周りをくるくると舞う時はあんなに軽やかなのに。

あやねちんの笑顔を見ていて、あやねちんがお茶会で最期に「これからも色々なことがあると思いますが、それでも今が人生で一番幸せな時だと思うので、一日いちにちを大切に頑張りたい」というような(ニュアンスです)ことを言っていて、それを思い出してしまいました。

そう思って毎日舞台に立っている人をみられるのはこの上ない幸せだ。
そして、私の大好きな大王の横にそんなひとがいてくれるんだなあと思うと、さらに幸せになっちゃった。

 
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2007年04月30日

本気笑顔の効力…明智小五郎の事件簿〜黒蜥蜴/TUXEDO JAZZ


 

今日は午後公演を観劇しました。
また生まれ変わった明智先生を目の当たりにすると、あと2週間でこの公演が終わることが信じられません。


ソファから立ち上がった先生、シガレットケースを落としてました。
拾い方がかっこよかった…。
口にするものだから、さすがにもう誰にもすすめてなかったけど。


少しかすれたような切ない声で胸が疼くと言われ、なんかこっちまで疼いてきましたよ…。
眉間に三本くらいしわが寄ってました。
いろっぺー。


波越警部のソーラン節が面白いことになっている…。
大劇では指名された波越警部が“私!?”と驚いて、困り気味におずおずと始めていたのですが、最近の警部は、指名されてなんだか嬉しそうなのです。
そして、意気揚々とやりはじめるんですよね。
ソーラン節は、警察の忘年会とかでやってる波越警部のとっておきの持ちネタなのかもしれないとすら…(妙にこなれてるし)。
しかも早苗さんにダメだしされて、警部と刑事の諸君で反省会…
みんながこころに影男を住まわせている中で、波越警部は“退屈なパレード”の中心を楽しそうに歩いていて、見ていて本当に救われます。


トカゲダンスも絶好調であります。
いつもはクロクウゴメクトカゲのところに盛り上がりを持ってくるのですが、今日はその後さらに
誰にも捕まえられない/私しか捕まえられない
のところでさらに盛り上がっていた…誰にも手出しはさせないつもりですよ明智先生!

黒蜥蜴とすれちがったって気付かないのも仕方がないってくらいの浮き足立ちっぷりでした。


そしてランデブー。
…波越警部と明智先生が楽しそうでいっそ妬けます…。
今日は、顔の長さを計りあっていました……。

警部が人差し指と親指で自分の目の下から鼻までを測り、そのままその手を先生の顔にスライド。
先生はいやそうにしながらも、今度は自分の顔の目の下から鼻の下までをはかり、それの手を同じように警部の顔に。
歌を挟んで、もっかいやってました。
なんつーか、目のやりどころに困ってしまった。
後部座席に乗ったカップルがいちゃこき始めた時のタクシーの運転手ってこんな気持ちなのかも。
て言うか……波越警部!明智先生にちょっかい出さないで…あの人どんどん調子に乗るから…


黒蜥蜴が死んだ後、明智先生は絶命した少女のからだにもう命がないのを確かめるように触れて、その場に呆然とへたり込んでいた…。

目の前に提示された現実が急すぎて実感がわかないけれど、それは確かに現実で。
本当に腰が抜けたみたいにお尻をついていて、そんな明智先生初めてで、見ていて胸がつぶれました。
波越警部も驚いたみたいで、いつもは見ていられないというように目を逸らしているのですが、今日は思わず一歩前に出てから、なんともいえないような顔で目を逸らしていた。
親友だからこそかける言葉も見つからないのでしょうね。

続く[忘れられない]も、とにかく死んだことがとにかく哀しくて哀しくてもうどうしようもない風情。
なんかナナメになっている明智先生が消えちゃいそうに悄然としていて胸が痛みました。
悔恨とか絶望とかそういうのよりも、もっと単純でもっと大きな、喪失感。
こころにぽっかり穴が開いてからっぽになっちゃったみたいな。
階段の上り下りの足元もおぼつかなくて、このまま崩れ去ってしまいそうでした。

 

ショーも楽しかったです。
大王はショーの時、ショーアップされた笑顔の他に、本気の笑顔を見せてくれる。
時に楽しそうなあやねちんにつられるように笑い、時に踊っていて楽しくなっちゃってひとりでほにゃら〜っと笑ったりしている。
本人の気持ちの中から自然に溢れた“本気の笑顔”ってのが、じつに破壊力満点なのです。
私は、基本ジェンヌ愛ですから、愛する人たちが楽しければ私だって楽しいのです。

だから、まとぶんのそういう顔も見てみたいと最近思います。
やっていて楽しくて仕方なくて笑っちゃったような顔。
わりとしつこく追っているのですが、キレイにショーアップされた笑顔ばかりでスキがない。
このうつくしいひとが本気で笑い崩れている顔ってどんなだろうって、思います。


ちなみに、幕開きすぐにまとぶんが銀橋で歌っている時に本舞台で踊っているいっぽくんときらり嬢の笑顔は、ふたりそろって満点であります!
キメキメのいっぽくんは何故か見ている私が笑顔になっちゃうのですが、笑顔のいっぽくんを見ているとなんだかきゅうんとします…。

 
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2007年04月27日

明智先生のポケットの中身…明智小五郎の事件簿〜黒蜥蜴/TUXEDO JAZZ

 
母を連れて行きました。

宝塚歌劇初観劇であります。
親子そろって乱歩好きなので、私が明智先生がヘンタイすぎて愛しいと舞い上がっているのをみて、観たがったのです。

自分の恋人を両親に紹介するような気分でした。
とはいえ、始まってしまえばほったらかしです。
明智先生にとって(というか木村先生にとって?)、愛とは征服と勝利の向こうにあるものなのかもしれません。
負けを認める+自首を決める=プロポーズ承諾

すごい図式であります。
死ぬ間際、兄とわかっていて“お婿さんに上げると約束をしていた独楽”を、渡す(先生、のちほど捨てちゃうけどね)。

明智先生は、少女に最期に勝ち逃げされてしまったようなものだと思うのです。
愛するひとが死んでしまったというだけでなく、全ての情熱の対象が消えてしまったということに、とにかく絶望していた。

私が、私が愛したゆえ、と絶叫系でした。
身を捩るようにして涙を流す明智先生。
生きてさえいれば結ばれると確信していただけに、打撃が大きかったようです。

足元もおぼつかなくてなんだか痛々しかった。
ずるりと上着を脱いで、投げ捨ててました。
押し花の裏の遺言を見つけて階段を下りてくる時も、スーツを階段に引きずっちゃってゴトゴトいってるのに(何が入ってるんだろう…煙草ケースか?)、それすらもう気にする余地なし。

そして、舞台に下りてきて涙目で遠くを見つめる明智先生はどうしてあんなにきれいなんだろうなあと、かなり本気で思います。


ちなみに、母は明智先生を“蛇のようだ”と言って大変気に入っておりました。
さすが私の母上だ。
もともとアンチ黒蜥蜴だったせいもあると思いますが、筋についても別に気にならなかったみたいです。

そしてショーの時、何故かあいねはれいちゃんと一花嬢を間違ってました。
大きさが全然違うのに!
まとぶんといっぽくんを混同してました。
共通点って“男役”って言うところだけじゃないの?

挙句の果てに自慢げに曰く
“春野さんとトカゲちゃんはわかったよ!”
……そりゃそうだ…。
 
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2007年04月24日

13:30公演…tokagejazz

今週は昼間観劇、夜から始発まで仕事という生活でいろいろとままなりません…。今日も2公演観るのであります。

本日13:30公演の明智先生、デフォルトでご機嫌なのですがふとした瞬間に倦怠感がチラついていました。
まさに半分しか生きてないって感じです。
ホテルでの謎解きもずいぶん赴きが変わってきています。地を這うような声で「誰ひとりとして逃がしてはならない」と言って、すわった目でじろりと緑川夫人を見る…ギャー先生、早速常軌を逸してます…!
ここらで先生の中で死んでいた半分が息を吹き返す。目覚めたその半身は、目の前の女賊に似ていたんだろうな。
だから簡単に捕まると思ってない。
だからこその、悦び。
そこで渾身のトカゲダンスですよ!今日もサイコーだった!
ラスト、プロポーズする前から涙が光っていました…。
そして少女が死んだ後は、彼女を救えなかった自分の無力さを嘲笑っているその笑い顔が狂気にまみれていた。
泣きながらあんな顔で笑ってるのを見ていたら、もうどうしようもない気持ちになります…。


ショーは…仕立て屋に入ったギャングがちょっとオンナノコぽかった…イイヨイイヨカワイイヨ!

夜公演、早く始まらないかな〜♪
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生きるってそもそも哀しいもんじゃない……明智小五郎の事件簿〜黒蜥蜴/TUXEDO JAZZ

 

18時半公演はイティコ先輩と、会社の先輩後輩と、仕事先の某氏5人で明智先生を愛でる会。女子ばっかであります。
タカラヅカを観たことがあるのは私とイティコ先輩だけ。


先輩は貫徹のまま来てグラグラしてましたが、女子好きな後輩がいちか嬢に目をつけていて、さすがお目が高い。
幕間にじゅりあ嬢も薦めときました(エクボがかわいいですね、って言ってくれたもの)。

後輩ちゃんはホテルのシーンで明智先生が小林君の頭を両手で包み込んだことに言及し「明智さん、あのまま小林少年のオデコにチュウしちゃうのかと思いました」。
……私もそう思いました。

後輩ちゃんは女子好きなだけあって、娘役の存在に瞠目してました。
あんなに可憐な仕草の、かわいい子達は現実世界にいませんね、とうっとり言ったその顔に本気を見たよ…。

そして、タカラヅカ初見の某氏。
演劇に明るい人なのですが、だからこそタカラヅカを観る機会がなかったのだそうだ。

でも大王を評して“タカラヅカにもこんな役者がいるんだねえ…”と圧倒されたように呟いた某氏の言葉は嬉しかった。
そして


「こういうひとって、舞台から降りたら意外に天然だったりするんだよね」


…私は何にも言ってませんよ。
そして、大王が天然かどうか、私は知りませんよ(みる限り天然100パーセントだけど)。

某氏と後輩ちゃんはもう一回みたい!くらいのことを口走りつつパンフレットやCDを買ってました。
というわけで、タカラヅカ勧誘は大成功だったのであります。


 

意味もなく久しぶりに使ってみる折り返し機能…今日の明智先生。
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2007年04月22日

喰らい尽くす…明智小五郎の事件簿〜黒蜥蜴/TUXEDO JAZZ のちギュン太お茶会

 
今日は他社の先輩に誘っていただき(私の春野寿美礼好きの噂は関連会社にまで轟いているらしい…)、15時30分公演を観てきました。

あ、明智先生…!
どうしようなんかサイコーだった!毎日サイコーなのですが、とにかく今日はサイコーでした!


「黒蜥蜴だ!」と言うところが、なおさら強く「黒蜥蜴だ――!!!!」ってなってて、大爆発でした。

あの女は誰だ、と言う疑問をずっと引きずっていて、早苗誘拐を“利用”して、女の正体を探りはじめる。
そして、おんなが正体を現した時の明智先生の総毛立ちっぷりったらなかった。
そして、なによりあやねちんの黒蜥蜴が、明智先生が夢中になるような妖美なフェロモンをドボドボ出していて、ドキドキします。いつの間にあんなに緩急自由自在になったんだろう、あやねちん。     

そんな夫人からずっと目線を外さない明智先生が、 彼女の名を絶叫した時、口元に牙が見えましたよ…。
吸血のための牙ではありません。
骨を絶ち肉を切る、肉食獣の牙です。
そして「私をおんなにしたような」、と振り返ってにたりと笑う凄絶さよ。
劇場の壁を突き破って勢いで東京駅くらいまで走っていたんじゃないかと言うくらいの渾身のトカゲダンスでした。
役作りをして、作りこんで見せてくれる狂気ではなくて、春野寿美礼というひとが孕む天然狂気が明智先生にみなぎっていました。

追跡の場面で、波越警部が、明智先生のほっぺたにちょんって。そんで、明智先生は身をよじって逃げて(イヤヨイヤヨモスキノウチ)、お返しにちょんってやろうとしてました。
………だからもうどこの新婚カップルかっての。
眼福。


黒蜥蜴が倒れているのを見て、明智先生のこころとからだを繋ぐ何かがブツンと切れた音が聞こえたような気がしました。
「なぜだ…」
という呟きが、少女に向けてなのか、今起こっている状況に対してなのか、思わずこぼれ出てしまったような響きがあった。
そして、少女を失った明智先生……自分に対する怒りどころか、死ぬ気力すら失って見事な廃人になり果てていました。
柵に寄りかかるようにへたりこむ先生を見たのは、大劇で一度きりで、胸がキリキリと痛みました。


ショーもちょう楽しかったです(そればっかり…)。

 

タクシーぶっとばしてギュン太のお茶会に。
ギュン太より5分くらい早く着きました…

まあ公演を観ていないのでアレなのですが、握手ですよ握手!
前回は“こんにちは”と言ってしまって、痛恨だったので、今度は“まだ見ていないのですが、水曜日観ます!頑張ってください”と、10回くらい練習して臨んだ握手。
しかし手を握った瞬間吹っ飛んで。

私「……。………?」
ギュ「?…ありがとうございました(笑顔)」


……愚かな私をぶってください誰か…。


結論。
私は自分が思っているよりギュン太が好きなようです…。

 
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2007年04月21日

君といつまでもふたりでいたかったよ…明智小五郎の事件簿〜黒蜥蜴/TUXEDO JAZZ

 


何も出来ないで別れを見ていた俺は まるで無力な俺は高木ブーのようじゃないか…


なにが名探偵だ!結末さえ見抜けなかった。

結末を見抜けるのが名探偵ではない。
探偵って、名探偵って、無力なのです。探偵は被害が起こってからその犯人の気持ちを読み取って、トリックを暴く。
だから、犯罪者に同調できる人こそが、名探偵なのかもしれません。
犯罪の裏の真実を暴き、結末を受け入れるのが探偵さんの宿命なのだから、そんなに自分を責めないで、と言いたくなるような明智先生でした。

15時半公演のラスト、いつになく死の影が濃い明智先生だったのです。
黒い死の影が明智先生に覆いかぶさっているのが見える気がしました。

黒蜥蜴が死んだことへの怒りが全て自分に向いていた。

自分を責めて、そのまま自分を殺してしまいそうなくらい。
自ら死を選ぶというより、自分を殺す意味あいが強いように感じました。
黒蜥蜴の喪失を嘆き、その苦しみから解放されるために後を追うというのではなく、少女を救えなかった自分への罰としての、死。

明智先生の自分に向いた殺人衝動を食い止めたのが、少女が押し花の裏に遺した言葉だった。

スーツを手に立ち尽くす明智先生は上を向いて視線を遠くに投げていて、少女の残した言葉を何度も何度も反芻しているようでもあった。
死の意志を指していた精神バランスの針がゆっくりと生の意志へふれ、目に輝きが戻っていく様が、愕然とするほどうつくしいのです。

ちなみに、そんな明智先生を丘刑事が痛ましい顔で見守っていて、私はそれも大好物です。
波越警部にひっついて毎日お見舞いに行ってそうだなあ。

そして恒例、今日もトカゲダンスが秀逸でした。
演劇フォーラムで大王が、ホテルのシーンで本当にあやねちん演じる黒蜥蜴を見ていてゾクッとする瞬間があるのだと言ってました。だからこそ、トカゲダンスの時には大放出するのだと。

ホテルのシーンの明智先生はもうゾクゾクしっぱなしでした。
だからこそ、トカゲダンスがもんのすごかったんですね。
明智先生の放ったトカゲが確かに劇場の壁を突き破って日比谷の街を走り、有楽町辺りまでたどり着いているようでした。
銀橋で右往左往(?)しながら、見えた見えた見えちゃった!とゾクゾクウキウキしている明智先生がもうどうしようもなく好きです。

そうそう、ショーですが(まるでショーを観ていない疑惑が沸き起こりそうなくらいの語らなさっぷりですが、死ぬほど楽しんでます)。
ショーのザコンチネンタルのラストのところで、花道に残ったきらり嬢がおくちでウインク(?)してました…!
いやほんとに!バチンって音がするようなウインク(?)だった!

ま、かわいいってことです。


明日は15時半公演を観た後、ルーナ先輩にギュン太お茶会に連れて行ってもらいます。
公演を観る前にお茶会に行っていいんだろうか…
観劇は水曜日ですよ(トカゲ休みの日)。

 
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2007年04月14日

久しぶりのダブルヘッター…明智小五郎の事件簿〜黒蜥蜴/TUXEDO JAZZ

 
大変濃密な芝居&ショーなので、ダブルヘッターは体力気力ともにかなりの量を要します…。


普段が夜型生活なので、11時公演を観る時が一番早く起きるような気がします…
7時の新幹線に乗って大劇に行く時は、深夜バス感覚であります。

というわけで、今日もやっと10時に目が覚めてほうほうのていで劇場の席につきました。
私にしてはとてもとても前だったので、端っこの方だったけどすっごく嬉しかったのであります。


朝の明智先生は、フェミニストだった…。
トカゲちゃんにも、葉子さんにも、小林君にも、優しかった。

特に葉子さんに異常なほど優しかった。
岩瀬邸での、葉子さんとの会話がとてもあたたかったのです。
デフォルトではあの明智先生、本当に容赦ないと言うか、冷たい。
それは欲に走った男の自己中心さであり、“オトリの反抗”に苛立つ冷たさだった。
でも、この回に限っては、なんだかものすごく紳士だったのです。
“たとえ、その言葉が嘘でも?”という言葉が、葉子さんの告白を言下に否定して「嘘でも言って欲しいのか?」という突き放し方ではなくて「もしその言葉が嘘だったら、あなたは悲しいでしょう?だから言わない方がいいでしょう?」という、優しい問いかけになっていた。

だから、葉子さんも少しずつ平静を取り戻していった。
ビミョウな空気の中に入ってきた岩瀬父を通して葉子さんに言った「もう落ち着かれました」という言葉も、“威圧”よりも“確認”で、だから、葉子さんも頷いていた。

15時半公演では鬼明智に戻ってましたけど。


そして午後の公演はイティコ先輩と観劇でした。
よく考えたら、東京公演は誰かと観劇するの初めて!

少女が息絶えた時、大きく見開かれた目。
息絶えた彼女の顔をそっと撫でてからも、驚愕と慟哭に見開かれたまま。
後ずさるように立ち上がって、少しずつ目が伏せられていき、やがて光をなくす。
生気が抜けて光を捉えなくなったその目に影が落ちて、真っ黒になっていて。
黒蜥蜴を追う生き生きとした、ギラギラと血走らんばかりに輝いていたあの目が、こんなになっちゃったんだ…と思いました。

ルサンクを確認したところ、
“明智、廃人同然。死ぬことしか考えていない”

というト書きが(ト書きってより木村大先生の思いつきメモっぽいけど)。
そんなト書きメモは軽く吹っ飛ばして、明智先生は、光のない真っ黒な目で繰り返し繰り返し死んだ妹のくちびるとてのひらを思い出し、思い出しては死にそうに哀しんでいる。
明智先生、痛々しすぎました…。

 

余談ではありますが、最近“独楽がなんだ!”のタイミングが早くなっている。
前はオーケストラの音楽が盛り上がった後、ぴたりと音がやんだ時に“独楽がなんだー!”と言っていたのですが、最近は盛り上がりの最高潮の時に独楽を投げ、沈黙の中で“押し花がなんだ…”と呟いている。

独楽の転がる音が聞こえなくなっちゃったよ…(なんとなく楽しみにしてたのに)。
 

ショーでは、特大ウインクも観れたし、楽しそうだったのでよかったです。
大王が楽しければ私も楽しいのであります。
総見だったのです(が、私はお席をいただけなかったので当日券観劇)。

大劇の総見では、ウインクに“キャー!”だったのですが、東京では何故か笑い混じりのどよめきが。
お国柄(?)でしょうか。

 
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2007年04月13日

メンソールの煙草を持ってちいさな荷物で楽園に行こう…明智小五郎の事件簿〜黒蜥蜴/TUXEDO JAZZ

 


イエモンの初期って、今回の舞台の世界観に通じるものがある気がします(でも引用したのは初期じゃない)。

観劇した日は明智先生に夢中なので、せめて今日はそれ以外のことを。
なんつーか、3日も観劇してないと禁断症状が(どんだけ辛抱たまらんのか…)。

気になる存在その2は(その1はもちろん波越警部)楽園の人々でございます。
トカゲちゃんは気になりすぎるのでオオトリ…

 

原作の黒蜥蜴(三島版も)では、黒蜥蜴は東京タワーの蝋人形館の如き剥製の館を作るわけですが、木村版では、トカゲちゃんは生きた人間を住まわせて“楽園”と言う。
私はその楽園の存在には、剥製の館以上に歪んだものを感じるのです(それって乱歩先生よりも木村先生が余計に歪んでいるということだとも思いますが)。


楽園の人々は、みんな同じ格好、みんな同じ髪の色。
姿は個性的でありながら、あの楽園の人々は没個性を強要されている。

そして彼女の作り上げた楽園には少女しかいない(少女に見えない人も数人いますが、少女ですよ…ね?役名が“楽園の人々”になっているのが大変ビミョウですが)。
トカゲちゃんは男たちは手下として使っているのに、少女達は温室のような密室で純粋培養しようとしている(サソリには共謀者として通り名(?)を与えて、違う扱いをしてるようですが)。

そして、楽園にいれば“あどけない子供のように”“親に愛されて育つ普通の子供のように”生きることが出来る、と言う。
トカゲちゃんは、彼らを楽園に住まわせて、そのように存在することを“強要”しているのです(一種の洗脳か…?)。

多分、それはトカゲちゃん自身の願望の投影なのだと思う。
戦争さえなければ、親に愛されてすくすくのほほんと育っていけたのに、という思いが強烈に彼女の中にある。
しかしそうあること出来なかったから。

そして彼女は代償行為に走った。
自分と同じような境遇のにんげんを拾ってきて、己の願望を押し付けたのです。

だから、人々が保護を与えられて社会に戻ることを明智先生から聞かされて、トカゲちゃんは“私の楽園は終わりなの?”と言う。
“彼女達の”でもなく“私たちの”でもなくて、“私の”と。
あの場所は、彼女にとってのみの楽園だったのだろう。
楽園は、彼女が善意から誰かを救いたくて造られたのではなくて、彼女自身が救われたかったために造られた。
楽園の人々はそのための道具でしかないのかもしれません。


彼女のしたことは、孤児を拾ってきて保護し、養うために盗賊をやっている一見“義賊”のようでいて、その実、結局彼女は戦争孤児達に自分を重ね、救えなかった自分を救おうとしている哀しき自慰行為だと思うのです。


彼女は明智先生が言うとおり、とても純粋なんでしょう。
でも、純粋さがどうしようもなくねじれているのが、彼女の哀しいところなのです。


哀れな娘だと思います。

 


……うーんなぜだ結局トカゲちゃん語りに…。

 
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2007年04月10日

こちこちとなる古い時計よ…明智小五郎の事件簿〜黒蜥蜴/TUXEDO JAZZ


 

俺が行くのは世界の果てか。
 

舞台の上で鬼気迫る狂人を演じるのは役者ならば、いるでしょう。
でも、舞台の上で狂人になるひとって、なかなかいない。

そんな稀有な役者が春野寿美礼さんなんだなあと、今回の明智先生を観て痛感している次第であります。
ご本尊はどうやら名探偵を演じているよーなのです…。
それが大王イズムなのかもしれない。

常人を演じている、そこから滲み出る狂気。

大王は無意識に自分の演じる人物の性質の中から、にんげんなら誰しもこころの奥に持っているだろう狂気のモトを、抽出してクローズアップさせてしまう。
しようとしているのではなくて、してしまう。

だから狂気の抽出が人物のパーソナリティーに大きくかかわってきた時、大王演じる舞台の上の人物が圧倒的にいのちを得るのだと思うのです。
明智先生とか、エリックとか、あとルドルフとか…
その時大王は、役者なら誰もがたどり着きたくてもたどり着けない境地へ、一足飛びにたどり着く(しかも割と軽々と)。

ただ、大王は自由自在に狂気を操ることは出来ない。
狂気そのものになってしまうから、狂気をコントロールできない。
だから、ごく普通の人を演じている時にも、ときには一種の狂気が宿ってしまうのかもしれない。


それが、春野寿美礼という役者が持っている天賦の才であり、同時に逃れられない業なのかもしれません。


不器用な人だなあと思います。
でも、だからこそ役者として底知れないというか、想像もつかない進化過程を経ていくというか、そういうことになるんだろうと思います。


今日の13時半公演…明智先生は、そういう先生でした…。
狂気を纏うどころか、狂気そのものだった。
漠然とした狂気というか。

まだ全然中日前なのにどこいっちゃうんだろ…


そうそう、トランクを押してホテルを出る潤ちゃんが、暗がりでホテルのボーイに目撃されているのを今日初めて見ました…(今まで全然気付かなかった…)


今公演で入り出待ちデビューを飾ろうと思ったのですが、明智先生がアレすぎて、出来かねています。

観劇はしばらく(と言っても今週の土曜日まで)お休みであります。
頑張って働こう。
働かなくちゃ食えないわ。byトカゲちゃん
ごもっともであります。

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2007年04月09日

もはや戦後ではない…明智小五郎の事件簿〜黒蜥蜴/TUXEDO JAZZ

 
またブログデザインを変えました。
公演中は無駄にアグレッシブな感じを主張したいと思います。。。 
 


本日、劇場にて某K先生を発見しました。
 

いきなり殴りかからないよう、心の中でおのれの両手を後ろ手に縛って、行きの燃料しか積んでいないような気持ちで声をおかけしました。
今更この作品についてとやかく言いたくもなかったのですが(ていうか面と向かって言えるはずもなく)、ただ“戦後は終わった”と書き換えた意味を聞いてみたかったのであります。

某K先生、意外に気さくでした。
テンション高かった…すてきな明智先生を観た後だからかしら…

そして気になるお答えは、というと…


「もっとはっきり時代を限定したかったので、“もはや戦後ではない”という言葉から引いて書き換えました」


だそうです。
私の懸念した“2”に最も近いお答えでした…がっかりだよ。

一瞬、社会科の授業の記憶と3丁目の祐飛…ちがった夕日のエピソードを脳内検索…
“もはや戦後は終わった”という言葉は、たしか神武景気の時に言われた言葉だったと思いますので、昭和30年くらいだったと思います。

しかし“もはや戦後ではない”といわれて昭和30年代だ!と言える人って少ないと思う。
普通に腹痛が痛い的な間違いにしか取れないのではないでしょうか。
なにより“もはや戦後ではない”と“戦後は終わった”とは似て非なる意味を持つことくらい、気付いてくれ…。

そんなに時代を限定したかったら、せめて上野のシーンとかで、“戦争が終わってもう10年くらい経つけど…浮浪児、多いの?”くらいのセリフで入れればいいのになあ。
冒頭で示したいのなら、黒蜥蜴に言わせればいい。
絵に描いたような改悪ということですねえ…。

ということで先生の意図、観客には伝わらないでしょう間違いなく…
伝わらなかったら意味ないでしょうそれ…

余談ですが、あんなにぎこちない日本語の脚本を書くくせに、どうしてあんなに雄弁なのかしら…


というわけで、10日13時半公演を観劇。
今日の明智先生は波越警部とは普通にお話ししていましたが、ひとりで波越警部の届かないところに行ってました。

探偵を辞めてただの人になって、とおんなに言葉でいたぶられて、恍惚とした表情を浮かべる。
サドが一周半してマゾになってました…。
しかも思わず恋してしまいそう、と言われて、子供みたいににこーって笑ったんですよ。


怖い…by早苗


の一言に尽きます。
犯罪者しか愛せないフリークスは絶好の獲物を見つけてしまった。
直ぐに手に入れようとは思っていない。
今は絶好の獲物が見つかったことが、とにかく嬉しい。
そういう、顔でした。

おんなが発砲したあと、高笑いを始めそうなくらいの欲望と興奮をどうにか抑えているような顔で笑う。
…ちなみに、その時“俺の親友がどーにかなっちまった”と目を白黒させている波越君の存在が、明智先生の異常ぶりを助長してました。

その後のトカゲダンスはもう…イっておしまいになられていました。
興奮と悦楽が陽炎のように見えた気がした。

そして、なんかラストがすごかったです。
膝をついて押し花を見ているうち、慈しむように微笑み、それがそのまま悲しみと後悔に歪んでいく。
優しい笑みが、どこか狂気すら孕んでいました。
幼いころの妹の面影を見ているような。
大切な幼い日の思い出を成就させようとして、自分自身で壊してしまった。
壊してしまったことによって、彼は情熱の全てを失う。

「なんだね」
という声も泣き声にかすれていました。
ソフト帽をかぶってからは穏やかに笑っていましたが、立ち直ったというより、喪失をこころのおくそこに押し込めて前を向かされたような。
これからまた犯罪者を追うんだろう…そしてひとの義を越えて惹かれる人間を探すんだろうと思った。


そしてショーも大王は絶好調であります。
ニューヨークが舞台なのだと思うのですが、私たちが半日飛行機に乗れば行けるニューヨークとは違う、どこにもないニューヨークなのだな、と思ったら何だか哀しくて虚しくて、でもいとおしくて泣いてしまいました。
楽しいショーなのに、ショーが楽しければ楽しいほど、自分がいるこの地とは隔絶していることを思い知らされる。
近くにある理想郷なのかもしれない。
行けないからこその桃源郷なのでしょうか。

大王はニッコニコだったのに、にこにこだったからこそ、切ないショーでした。
 
明日観たら、しばらく(土曜日まで…)観られないので、明日はこころしてみようと思います。
 
posted by 海野モノトモ at 23:08| Comment(3) | TrackBack(0) | 明智小五郎の事件簿〜黒蜥蜴/TUXEDO JAZZ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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